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2007年11月21日 (水)

V/UHF CW遠距離通信の世界

開局以来、144/430MHzはFMでせいぜい隣の県まで届くバンド、と正直思っていました。ところが衛星通信を始めて、VO-52やFO-29の後に地上波でCWに出るようになると、簡単な設備で1や5エリアから呼ばれることが分かり、V/UHF CWでの見通し距離を超える遠距離通信に興味を持ち始めました。さらに1200MHzにも進出すると、独特の伝搬があることを知り、移動運用の新たな楽しみが増えました。

V/UHFのCWは、SSBよりも運用局が少なく、どちらかと言うとマイナーな分野といえます。しかし、CWならお化けポールや移動用ルーフタワーなど大規模な設備は必要無く、ブーム長さ1mくらいの「三脚八木アンテナ」で300~400km前後のQSOが十分楽しめます(もちろん相手局の設備には助けられています)。CQ誌12月号別冊付録の「作って学ぶビーム・アンテナ」、まさにあの程度のアンテナです。私の設備は144MHz 4el八木/430MHz 7el八木/1200MHz 10el ループが基本です。

V/UHFのCW遠距離通信では、HFとは異なる次のような習慣があります。

  1. 数秒~数10秒周期のQSBがあり、その浮いた瞬間を狙うため、CQは短く高速、QSOもレポート交換のみで簡潔に終わります。
  2. 21時を過ぎると遠距離の伝搬が著しく悪くなります。
  3. 144、430、1294MHzのそれぞれ.045~.055付近に遠距離通信狙いの局が多く出てきます。

144430map144/430MHzと1200MHzで私が主にQSOした場所と、その時のアンテナのビーム方向から推測される伝搬経路を示します(白丸は自局運用地点、黒線は反射源と思われる場所)。

144MHzは、430MHzや1200MHzに比べて反射が少なく、多少の障害物(山など)は飛び越えやすい性質があります。しかし、私の場合は144MHzよりも430MHzの方がQSO数が多いです。それには次の理由があります。

  1. 波長が長いため、小規模局では144MHzの高利得のアンテナを使うことが難しい
  2. 144MHzでは垂直偏波・水平偏波の局が混在しているため、両者への対応が必要

1200map_21200MHzは直進性が強く、地表付近の障害物(山、堤防、高速道路や鉄道の高架など)で遮られる条件では近距離でもQSOが難しいです。しかし、反射の性質が強いため、地上高さえ稼げば思わぬ所とQSOできる可能性があります。また、出力1Wという制限がありますが、例えば144MHz 10W 0dBのANTと1200MHz 1W 10dBのANTは実効出力は同じ。実際は自由空間伝搬損失があるので条件は違いますが、1200MHzでは混信や雑音が無く、受信機・アンテナの利得向上が容易、という条件が付くため、大雑把に言えば「144/430MHz 10W モービルホイップでQSOできる所は1200MHz 1W 八木アンテナでQSOできる」印象があります。

これまでの運用で分かった特徴的な点を挙げます。

  1. 愛知-三重(御在所or志摩半島)反射-東京のパスは1200MHzだけ確認しています。愛知-岐阜(伊吹山)反射-東京のパスは144/430MHzでも確認できるのに不思議です。
  2. 滋賀-石川間に1200MHzだけ強力に伝搬するパスがあります。今後の研究課題です Hi
  3. 福岡-鳥取間に1200MHzのパスがあります。地図を見ただけでは想像できなかったのですが…
  4. 愛知-徳島間のパスは、かなり南にビームを向けているので、ダイレクトでは無さそうです。

SSN=0でHFの電離層反射が期待できない現在では、このような研究で楽しんでいます。

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コメント

名古屋周辺はビーム方向が260度くらいなので、地図を見るとほぼダイレクトですね。
SSBで275度とか240度(富士山反射)でのQSO実績があるので、いくつかルートはあるようです。
うちの実力では、西側の山に反射させてQSOするのは難しいです。

投稿: vpv | 2007年11月23日 (金) 17:26

ASQさん、年末は 27県にお越しだそうですね。
出来ましたら私の常置場所 27001A まで足を伸ばしていただけるとありがたいですね、1200 と サテライトがWantedです。
ちょっと遠いですが・・・
(何しろHGの西の端ですから)

投稿: HGI | 2007年11月23日 (金) 18:17

1200MHzのルートマップに藤沢ルートを記入できる日は訪れるのか。?

投稿: KIC | 2007年11月24日 (土) 06:56

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