135kHz ローパスフィルタ
“135kHzのローパスフィルタって、かなり大きくなるのでは…?”
ところが、作ってみると「案ずるより生むが易し」。π型フィルタの減衰量を実測しました。
コイルはFT-82#43に0.6mmUEWを10t。コンデンサは0.022μF(実験では在庫の関係でマイラコンデンサを使用)。写真のように普通にシャーシに収まる大きさです。
この定数で135kHzのZL=47.2Ω、ZC=53.2Ωとなり、コーナー周波数は135kHzより少し高めです。1段フィルタの減衰量の理論値は2f で約10dB。図から、270kHzでは約8dBとなり、理論値と見事に一致します。コイルを1t巻き足せば万全でしょう。
私の持っている発振器はmax 20MHz、オシロスコープが50MHzですので、7MHz等では、このようなキレイな曲線はなかなか出ません。計算値と実測値がピッタリ合うと本当に気持ちの良いものです。
ところで、パワーアンプの出力RFC問題その後。空芯コイルではインダクタンスが小さ過ぎて出力が出ません。FT114#43で2t:11tにしたトランス結合で出力すると、何とかスイッチング動作が確認できます。しかし入力信号より出力信号は20dB以上低く、アンプではなく“アッテネーター”(;;)
入力信号の周波数を変えると、130kHz付近で出力最大になり、入力のマッチングは理論通りと判定できました。これはラッキー。
出力は透磁率が最大の#75材のコアを大量に使い、巻数が少なく大電流を流せる「特製チョークコイル」を作り、T型マッチングか伝送線路トランスで出力を取り出すしか方法は無さそうです。あとはVFOからパワーアンプにつなぐ「中押し」が必要です。
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