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2009年2月17日 (火)

ホイップアンテナ 雷サージ対策品

運用時にリグのファイナルが突然壊れた経験が2回あります。

1回目は逆L型アンテナを送電線の真下で張り、車のボディーに触れたところで火花放電が発生。

2回目は近くで積乱雲が発生し、強い雨が降り始めると同時に突然パワーダウン。

いずれもSWR、出力電力に極端な異常は見当たりませんでした。

2回の共通点として、マッチングを行わず、ワイヤー(+直列ローディングコイル)をアンテナ端子に直結したことが挙げられます。この構造に問題があると考えました。

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ワイヤー直結構造では、放送局の近くで強力な抑圧を受け受信感度が低下したり、SWR計やアンテナアナライザが誤動作したりします。このことから、放送電波による誘導電圧が発生していると推測されます。構造上、低周波および直流の逃げ道が無いため、誘導電圧がそのままリグに加わります。

また、地球表面には垂直方向に約100V/mの電場が存在する(導体球の電場と静電容量、電磁気学の演習問題で必ず出てくる Hi)ので、例えば10mの垂直ワイヤーの上端と下端には1,000Vの電位差が発生します。何らかの原因でこの電位差が増加すれば、故障の原因となる確率が高くなります。

そこで、直流成分が常に短絡されるよう、マッチング回路を変更しました(図右)。受信テストでは極めて良好な結果です。送信でも特に問題は無いと思います。

なお、水平系のアンテナは地球表面の電場による誘導電圧が発生しないので、このような措置は不要です。

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コメント

私も送電線の下でLWのワイヤーをATUに接続した瞬間、火花が飛んだ経験があります。
幸いリグは故障しませんでしたけど。
雷サージや誘導電圧が原因なら、ファイナルよりも先に受信部TOPの石がやられるのでは??

投稿: KIC | 2009年2月18日 (水) 16:28

マッチングの悪いアンテナで送信するとファイナルが壊れるなら、
イ○サ○ダーQSOで簡単に壊れるはずなのですが、、、
エレメントの長さなど、いくつか要因があるのかもしれませんね。

投稿: JO2ASQ | 2009年2月18日 (水) 19:02

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