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2011年8月29日 (月)

2011年のハムフェア

2日間の全日程、ハムフェアの会場にいました。サテライトNOW!ブースに参加しました。

展示はサテライト用のアンテナと、7~50MHzホイップアンテナの2点。サテライト用のアンテナにARRL会長が食いついていたのが印象的でした。

日曜日の最もお客さんの多い時間に、コンテスター(根捨てたー?)の皆様と某ブースで長話をしていたために、お会いできなかったサテライターの方もいらっしゃったようでした。毎年同じ失敗…w

夜のサテライターの宴も毎年楽しみにしています。一方で、今年はサテライター関係者に残念な話題がありました。今後さらに前向きな気持ちでサテライトの運用をしようと…再確認しました。ありがとうございました。

マニア向けQandAコーナー

Q: こんなアンテナ(長さ2.5m)で本当に飛ぶのですか?

A: はい、北海道や沖縄のレンタカー移動で、10~28MHzは全てこれを使っています。夜間の28MHzなどで大パイルになっています。あまりにパイルが凄すぎてクラスタ掲載を遠慮する方もいるそうです。7MHzは力不足を感じ、フルサイズを使うこともあります。

Q: 竿の材質は?(特によくある質問)

A: 安物の竿は、電気を通さないグラスファイバーという材質です。これ以外に、電気を通す(アンテナには使えない)カーボンファイバーという高級品があり、値段がゼロ2つ違います(←本当!)。

間違ってカーボンファイバーを買ってしまう人は、いないと思います。釣りマニアから譲ってもらった竿は確認が必要かもしれません。 入手先:エース共栄橋店

Q: レンタカーを使ったローバンドの運用で、送信中にリグやPCに触ると電撃を喰らってしまう。

A: みの虫クリップコード(バッテリー用ブースターケーブルの流用も可)で、リグのアンテナ端子と、車の底面の鉄骨むき出し部分を接続すると防止できます。車体に貼り付けるアースマットを増強したり、ラジアルを地面に置いたりするよりも効果があります。お試しください。

Q: サテライトの円偏波に対応するのには、垂直と水平のどちらの偏波が良いか。

A: 原理的には垂直も水平も同じです。現実には次のような違いがあります。

  1. FO-29やSO-50など、偏波面が特定方向に偏る衛星があり、合わせないとQSO困難な場合がある。
  2. 水平偏波の方が、ダウンリンク側の不法局の混信を回避しやすい。
  3. 低いパスでは、アップリンク側を水平偏波にすると信号が強い。

Q: 縦振れ電鍵を上手に打つコツは?

A: まず、1:3の比率を実際に印字しながら、正しく身に付けます。

次に、「正しい力の抜き方」に注目して練習します。長さ1(=短点1個分)のスペース、長さ3のスペース、長さ7のスペースでは、指先と手首の動かし方の比率が違うので、それをきちんと区別します。

KCJのブースにあった掲示は、非常に詳しく書かれていました。ただし、接点間隔について説明が無かったので、以下を参考にしてください。

印字機のデモでは、電鍵の接点間隔は、カチカチと大音響が響き渡るくらいに大きく開けてあります。しかし、これを限界まで狭くする方が良い場合もあります。

私はカタカタ音がしなくなる極限(接点間隔が紙1枚分以下)まで接点間隔を狭くするのが好みです。これができるのは、ガタツキの無い高級な電鍵に限ります。そして、マークとスペースの比は、手首の高さや接点間隔を変えるのではなく、電鍵の戻りバネの強さで調整します。

プロ用の教科書には、このように書かれていないと思います。アマチュアはどんな形であっても、正確に打てればいいのです。

Q: サテライトのCWで、J*3KQ*さんとJ*4KQ*さんの区別ができない。

A: J*3KQ*さんは遅めで、文字間隔が規定通り。さらに周波数が不連続に飛ぶことがあります。J*4KQ*さんは文字間隔が規定より空いています。J*1*QHさんとJ*4KQ*さんの区別も同じようにできます。

これとは別の話。パイルの音の塊をさばくのには、小さめの音量が適していると思います。音の塊でパニックになってしまう方は、音量を下げてみてください。

Q: パドルを超高速で打つ方法

A: 普通の速度では、パドルのレバーを垂直に押すだけの動作です。ところが、超高速では、それでは間に合わないので、レバーに指を擦る、つまりレバーをつまんで引き抜くような指の動きを意図的に入れています。FやLなどを打っている時に注意して見ると分かるかもしれません。こんな打ち方は私だけかも…。

Q: ヘッドホンは何を使っているか?

A: 100円ショップのステレオイヤホンを5~6種類買ってきて、カスカス信号が受信しやすいものを選別しています。

今、使っているものは、音量最大にすると振動板がビリビリと歪み、モノラル信号がステレオのように聞こえてカスカス信号が立体的に識別できるという、高級品には無い最高の機能を備えています。入手が困難なため、ガソリン代を数100円使ってダイソーで買いあさっています(^^)

以前はゲーム用のヘッドホン(高域が減衰して聞きやすい)などを試していました。スポンジなどがボロボロになり、汗臭くなるので止めました。

Q: RTTYのパイルで1文字も解読できなくなったら?

A:

  • 高級機で、受信モード(SSB)の帯域幅が可変できる場合は、帯域を絞る。
  • ATTとRF GAINを使って、信号を極限まで減衰させる。
  • AFCを切って、スペクトルの最も強い所に手動でゼロインする。
  • 信号音を聞いて、自分の耳で解読する。おなじみ局では音で分かる場合が…(笑)

Q: 次のSHIMA移動はいつですか?

A: 羽田空港の近くにお住まいの方とは違い、基本的には3連休以上でしか移動できません。3連休を探してみてください…。

Q: インクジェットプリンタを長持ちさせる方法

A: E社のプリンタはモノクロ印刷でもカラーインクが急激に減るという不条理を知ってしまったので、C社のプリンタ(4500)を愛用しております。

ご承知の通り、QSLを大量に印刷するため、以前は半年~1年に1回ヘッドの目詰まりが起こり、修理に出していました。いつも「ヘッドを清掃しました」だけの簡単な修理で、修理2回で新品が買えるほどのお金を取られます。「詰め替えインク」の使用がメーカーとして気に入らないらしく、弊社純正インクをお使いくださいと毎回ご丁寧に注意書き(お説教?)があります。でも、純正インクは高価で庶民には買えないんですぅ…

そこで、ヘッドを取り外して燃料用アルコールで洗浄したら、自分で修理できました。インクカートリッジを取り外し、インクの吸い込み口にアルコールを数滴落とし、電気系統を傷めないようにティッシュで拭き取ればOK。あと、カートリッジからインクが出てくる部分のスポンジと、インクの吸い込み口にすき間ができないよう、インクが出てくる部分のスポンジを針先で引っ掛け、引き出しておくとうまくいきます。

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2011年8月26日 (金)

ハムフェア予定

アイボールQSOを楽しみにしています!

  1. 2日間の全日程、会場にいます。
  2. 今年はサテライトNOW! ブースだけに出展します。
  3. 展示物: サテライト移動用アンテナ7~50MHz 8バンドホイップアンテナ(レンタカー仕様) の2点
  4. 27日(土)のカスカスランチミーティングに参加します。
  5. 135kHzでの交信ができます。
  6. 荷物が多いので、QSLカードの手渡しはお断りしております。ビューローに転送していただければ結構です。
  7. CWの印象から「白髪のお爺さん」「体格の良い人」を連想する方が多いようです。全然違いますので、お間違えのないようお願いします(^^;)

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2011年8月20日 (土)

2011年8月20日 名古屋市移動

名古屋市のWAKU向け運用です。HBで残していた所がいくつかあったので、今シーズン中に何とかならないかと期待。しかしCONDXは午前中に10MHzの近場が開けただけで、午後は廃バンド、さらに昼の一時期を除いて、ずっと雨でした。

東区中区西区中村区熱田区昭和区千種区

今回の収穫は、熱田区の地形が分かったことでした。これまで、熱田区のV/UHFはことごとく失敗。時間をかけて実際に走ってみると、熱田区は平地ではなく、かなり起伏が急なことが分かりました。水辺が何となく飛びそうと思っていても、実は谷底だった…。今回の運用場所は南半分しか開けていなかったので、残念ながらV/UHFで1エリアに飛ばすことはできませんでした。今後は改善できると思います。

昭和区でLBを運用できる場所は、ここしか知りません。工事が進み、駐車スペースがどんどん狭くなっていて、今後どうなるかは不明。

(雨のため写真はありません)

  • 07:04-07:57 名古屋市東区(200102)
  • 08:41-10:02 名古屋市中区(200106)
  • 10:31-11:42 名古屋市西区(200104)
  • 12:26-14:01 名古屋市中村区(200105)
  • 15:29-16:43 名古屋市熱田区(200109)
  • 17:29-19:56 名古屋市昭和区(200107)
  • 20:24-22:07 名古屋市千種区(200101)

アンテナは1.9/3.5MHzが10m、7~28MHzが2.5mホイップです。

   | 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22|sum
---+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--++---
1.9|  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  - 19 14  -  -| 33
3.5|  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  - 14  6  - 15  2| 37
  7| 41  - 32  1 16  5  3  -  - 28 12 15  -  - 19  1|173
 10|  -  - 25 33  -  4  -  -  2  1  8  -  -  6  1  -| 80
 14|  -  -  1  2  -  1  -  -  1  1  4  1  -  4  -  -| 15
 18|  -  -  1  -  3  3  -  -  1  1  -  8  -  4  -  -| 21
 21|  -  -  1  -  1  1  -  -  -  2  -  6  -  4  1  -| 16
 24|  -  -  2  -  4  2  -  -  -  2  -  6  -  4  -  -| 20
 28|  -  -  2  -  2  2  -  -  -  2  -  6  -  4  -  -| 18
 50|  -  -  2  -  1  1  -  -  -  2  -  3  -  4  -  -| 13
144|  1  1  -  -  1  -  1  -  1  -  -  -  1  -  1  -|  7
430|  1  1  -  -  1  -  1  -  1  -  -  -  1  -  1  -|  7
1.2|  1  1  -  -  1  -  1  -  1  -  -  -  1  -  1  -|  7
2.4|  1  1  -  -  1  -  -  1  1  -  -  -  1  -  1  -|  7
5.6|  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -|   
etc|  8  7  -  -  -  - 17  - 13  -  -  - 20  - 14  -| 79
---+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--++---
   | 53 11 66 36 31 19 23  1 21 39 24 59 49 44 54  3|533

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2011年8月15日 (月)

2011年8月14日 20県西部移動

203732001113奈良とJA9コンテストをV/UHFで追いかけるため、20県の西部で移動運用しました。

深夜なのに道路の温度計は29度。到着時には既に汗だく。途中、深夜に開いている健康ランドを見つけ、着替えも持っていたので、朝練りをキャンセルして朝風呂からの開始です Hi

VO-52の第1便は名古屋市港区。このあたりは農業地帯で、低いパスでも楽々です。奈良の1200MHzはさすがに遠く無感でした。

続く弥富市。CONDXは上がってきたものの、完全には開けていません。昼前に愛西市に着いた時には廃バンドに。昼食後もダメで、FO-29で津島市稲沢市へ。とにかく暑いだけ、7MHzでも全く呼ばれない完全な廃バンドです。雷がゴロゴロ鳴ってイヤな予感がします。144MHzでは民家のエアコンと思われるノイズが強力で、500mほど西側の農道に移動しました。

雷は音だけで、雨は降りませんでした。相変わらずの猛暑です。

20092夕方に期待して再び津島市へ。クラスタに上がっている7MHz移動局をよそ目に28MHzまでQSY。ようやく、こんなカスカスQSOが楽しめるCONDXになりました。

津島市は平地ばかりで移動場所に適した場所が少なく、長年の課題だったところです。ここならロケは良く、V/UHFも期待できます。MEL 1.2°のVO-52では6QSOできました。

愛西市はいつもの堤防上。最終便のVO-52は一宮市から。堤防上は花火見物の車で大渋滞。仕方なく堤防の下から運用しました。

そういえば、奈良もJA9も、カスカスで聞こえただけでQSOには至らず。残念でした。

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2011年8月 7日 (日)

2011年8月6日 フィールドデーコンテスト 瀬戸市

20時過ぎに帰宅、近所で10分遅れのスタートでした。

50~5600MHz CWのみ。50~430MHzはホイップです。

1200MHzは、北西に開けている場所で、それ以外の方向へは飛ばない様子。南東からのリクエストは無感でした。

2400MHzは、民家に近くノイズがS9まで振っていてカスカスQSOが困難。144MHz SSBで聞いた情報によると09県は土砂降りとのことで、これでは期待できません。結局、2400MHzと5600MHzはQSOできず終了。

最後はARISSatにチャレンジ。10数秒だけループが通りました。リニアトランスポンダーは断続的にON/OFFになっているようでした。

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2011年8月 3日 (水)

WAKUの発行番号と特記

番号特記番号特記番号特記番号特記番号特記
1 7 11 7Pe 21 7SPe 31 7S 41 なし
2 7S 12 Pe 22 7S 32 なし
3 7S 13 S 23 7S 33 7S
4 なし 14 7S 24 7 34 7S
5 7 15 7S 25 なし 35 7Pe
6 7S 16 7S 26 なし 36 S
7 7SPe 17 7S 27 7 37 S
8 なし 18 7S 28 SPe 38 7S
9 7S 19 S 29 7SPe 39 7S
10 7S 20 St 30 S 40 なし

CW特記が発行されていません。レアな区はどこでしょう。伝搬的に難しい札幌市・北九州市・福岡市、あるいは意外な穴場が?

8月6日追記: 7月分のデータ追加

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2011年8月 1日 (月)

2011年7月30-31日 八束郡東出雲町

7月31日限りで消滅する島根県八束郡東出雲町。32県はCWの移動運用が少なく、ぜひ行きたいと思っていました。この場所は2008年1月に運用したことがあります。

32017b2Higashiizumo行きは局地的に雨が降っており、中国道の事故渋滞で予定が大幅に遅れました。加東市と真庭市でVO-52に出た後、JH4PQMさん、JH4MGUさんと各地で交信。現地入りは14時になりました。なかなか良いCONDXで、28MHzまで順調に呼ばれました。JH1UVJさんが来られた時には大パイル中。ご挨拶のみで失礼しました。

現地の天気は曇り、風も無く蒸し暑い1日でした。最終便のVO-52は宿に向かう途中の松江市で良い場所を見つけ、出てみました。8エリアや日本海側ではDXから呼ばれることも珍しくありませんが、今回は同じ局と初めてCW/SSBの2モードでQSOできました。

2日目も同じような天気。諸事情により前日の場所から500mほど南で運用しました。曇りで風は無いものの、やはり蒸し暑い1日。

前日ほどは開けていないので、リクエストのあった50MHzに出てみると、強力なScで1エリアが南東方向から聞こえました。3エリアや5エリアからもGWで普通に呼ばれ、周期の長いQSBで、浮いてくると強力。久々に50MHz独特の伝搬を楽しめました。なお、50MHzのアンテナはHB9CV 4mHで、決してビッグガンではありません。ただし、SWR=1.0にしっかり調整してあります。最後はRTTYのハイバンドQSY UPで終了。

50MHzの局は至近距離だった模様。しかし7MHz SSBで出ていた局とは距離が離れているようでした。7MHz CWはコンテストで空き周波数が無く、あまり出られませんでした。

午後のFO-29は、1便目は蒜山高原SAが満車、2便目はSATの需要が無いと思われる姫路市でパス。帰りは恒例の宝塚トンネル渋滞。東名阪も渋滞があり、VO-52にモービルで出ました。

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