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2011年9月24日 (土)

2011年9月19日 道北移動3日目

天塩郡(宗谷)幌延町は2010年4月1日に留萌支庁から宗谷振興局に移管されたため、無線の世界では「新町」扱い。同時に新JCGとなった雨竜郡(上川)幌加内町に注目が集まっており、幌延町での運用は少なかったかも。

01045b01046bオホーツク海側では南側に山がある場所も多く、SATの場所探しには多少の苦労がありました。日本海側には高い山が少なく、運用場所には困りません。携帯電話が通じるかの問題です。

XPOコンテストが始まる前に1.9MHzを確保するため、豊富町のパーキングエリアで5時に起きて幌延町に直行。前日までの雨は上がり、良い天気が期待できそうです。気温8度。

01045a01049a5時台に1.9MHzと3.5MHzで何局かQSOできました。コンテストが開始された6時過ぎにも1.9MHzで何局かがカスカスに聞こえ、呼んでみたものの届きませんでした。HFだけで2時間半ほど運用できたので、幌延町の需要は満たされたでしょうか。

天塩町の見渡す限りの原野でVO-52を運用した後は、7MHzもほとんど聞こえない廃バンドとなり、遠別町に移動。F層の正規伝搬で14MHz止まり。その後、初山別村羽幌町と、10MHzで大パイル→14MHzで3・4・6エリアのみ→18MHzで6エリアがカスカス→ちょうど良い時間でSAT の繰り返し。

01049cAO-7に出ていなかったので、遠別町から北極の向こう側を狙ってCQを出し続けました。残念ながらCQは空振り。

中川町は山間部にありSATの難所です。既に日没で暗くなり、遠方に何があるかは確認が難しい状況です。VO-52のAOS方向だけピンポイントで開けている場所を見つけて運用しました。

次の音威子府村までは約30km。山間部の低い西パスで運用場所選びは困難を極めました。携帯電話が通じない標高の高い所から、予定通り運用に成功。

01050b2最終運用地となる名寄市までは約50km。第1回北海道ローラーでは美深町と名寄市の境界付近で運用しました。名寄市側のロケが良くないことは分かっていたので、市街地に近い場所へ。この時の路肩の温度計は7度、出発前まで最高気温30度以上だったのに。パドルを打つ手が震えました。

走行中に遭遇した動物: 鹿1回(発見が遅れて危なかった)。キツネ2回。タヌキ1回。クマは出ませんでした。

豊富町で気付いたこと。稚内(豊富町)、山川(指宿市)、沖縄(大宜味村)で移動運用したので、残るは国分寺。

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帰りにオホーツクタワーとガリンコ号2を見学しました。

Okhotsktower Garinko

Ryuhyorader

【10月1日追記】 3日間で1,997QSOでした。

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2011年9月21日 (水)

2011年9月18日 道北移動2日目

とりあえず、ホテルでバッテリーを満充電。この夜は車中泊のため、シガープラグの電源が回復しない場合、バッテリー切れで運用中止も考えられます。

RentacarbattRentacar2011sepここで、一つの案が浮かびました。電線を入手して、車のバッテリーから直結で電源供給。最悪でもコンビニでテーブルタップ等を買って、ハサミで電線を加工。ニッパーやビニールテープも入手できれば…。10時を過ぎれば農業機材の店があるかも。

予告していた午前のVO-52、興部町雄武町は時間の余裕が無く、運用に専念。雄武町で携帯電話が通じる場所に移動してHFを少し運用し、時間調整。そして雄武町でホームセンターを発見。車のバッテリーから電線を直結し、電源トラブルは解決しました。大感謝!

アンテナ等のトラブルも常に考えられるので、現地で電線や工具を入手できるかは非常に重要です。今後、北海道の移動では店舗の場所を調べておきます。

01015b201070f雄武町の次の目的地、枝幸町歌登地区までの移動距離は、隣の町なのに80km。途中、カニ汁などの誘惑もありましたけれど、立ち寄る時間はありません Hi

枝幸町は公園の駐車場から運用しました。道北にはパークゴルフ場が多数あり、大雨の中でもプレイしている人が多いです。雨で農作業が出来ない時のお楽しみでしょうか。

そしてサテライト珍QTHの一つ中頓別町へ。市街地では運用できそうな場所が見当たらず、養魚場の前の路肩で運用しました。コンディションの方は相変わらず、10MHzと14MHzが中心となります。この日は7MHzのコンディションが悪く、午前中は全く聞こえませんでした。午後になり局地的に聞こえてきた感じ。

01015d01015c運用を終えた17時頃には既に暗くなり始めます。浜頓別町の市街地はすぐ南に山があり、SATの運用には適していません。クッチャロ湖の周辺は携帯電話が圏外。周囲に集落が無い高台で、携帯電話が通じる場所をなんとか発見。これまた珍しい1.9MHzと3.5MHzも難なく運用できました。

雨の中、VO-52の1パスの間にオホーツク海から日本海へ。豊富町は第1回北海道ローラーで運用しており、様子は知っています。この付近の周辺数10kmで、深夜に食料が調達できるのはここだけ、特に思い入れがあります。

Wakkanai2サロベツ原野は見渡す限りの平地。運用場所には困りません。携帯電話が通じるかだけが問題です。ここはVO-52だけの運用で、1.9MHzのリクエストがあった稚内市へ。市内に100m入っただけの路肩です。稚内市での運用も2回目となるものの、市街地へは行ったことがありません。ここから30km…。

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2011年9月17日 道北移動1日目

今回の大移動は、サテライトでの運用が少ない貴重な道北方面。交通手段が限られており、羽田-紋別便を利用しました。羽田空港の利用は初めてです。

連休中は羽田空港の駐車場が満車になると情報があり、予約も既にいっぱい。前日の夜に羽田空港に入り、現地で宿を確保する予定でした。しかし、東名高速の何か所かで大雨と渋滞に遭遇し、羽田到着は午前2時前。宿の確保をあきらめ、蒸し暑い中での車中泊。この時点で既に「大移動は大荒れ」の法則が…。

荷物を受け取り、紋別市内の駐車場で14時のFO-29に合わせてSATだけ急いで準備。SATが終わった頃から雨が強くなりました。ローバンドが運用できる場所を探して湧別町方面へ。

011901192紋別市の市街地は南側に山があるため、SATが運用できる場所は少ないです。さらに、雨の中では、農道などの未舗装の場所は危険。この手の失敗にはもう懲りました。そして、携帯電話が圏外になるという、ある意味で最大の難題が待ち構えています。

舗装されている公園の駐車場で、予定より少し遅れてのスタート。最初の10MHzは45分間で75QSO。さすがに聞こえる局が多い! 上のバンドに行くに従って聞こえる地域が遠くなり、24MHzと28MHzはScのみ。7MHz RTTYや3.5MHz CWでも、いつもより多くのコールをいただき、7MHz CWに出る時間はごくわずかでした。

雨の中、紋別郡湧別町に向かう途中で重大なトラブル発生。走行中にETCとカーナビが異常動作して、シガープラグから電圧が出なくなりました。これでは無線用のバッテリーが充電できず、長時間の運用が不可能になります。予備の100V変換器も動作しないので、車の故障です。幸い、バッテリー上がりでは無いことが確認できました。

紋別市の運用でバッテリー容量の大半を使い切っており、7MHzなどはパワーを絞って運用。LBの運用が終わった後に明るい場所に移動し、ヒューズをチェックするも異常なし。ロードサービスに電話で聞いてみても、そのような故障には対応できないとのこと。また、紋別空港のレンタカーは、飛行機が発着する12~14時しか営業していません。

さらに、雨で視界が悪い中、予備の100V変換器を車外に落としたことに気付かず、タイヤで踏み付けてしまいました。これで、電源事情は非常に厳しくなりました。紋別市内から離れると、対応が非常に困難になりそう。翌日の運用予定を断念し、中頓別町SATだけは死守するか…。

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2011年9月20日 (火)

帰宅

01045b

天塩町にて

Ryuhyo

流氷観測レーダー(紋別市 オホーツクタワー) 9375MHz 50kW

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2011年9月15日 (木)

道北移動

9月15日更新

9月17日(土)

  • 15:00開始
  • 16:02 FO-29, 18:19 VO-52 紋別市(0119)
  • 19:55 VO-52 紋別郡湧別町(01070J)

9月18日(日)

  • 07:41 VO-52 紋別郡興部町(01070F)
  • 09:17 VO-52 紋別郡雄武町(01070E)
  • 13:21 FO-29 枝幸郡枝幸町(01015B)
  • 15:07 FO-29 枝幸郡中頓別町(01015C)
  • 18:36 VO-52 枝幸郡浜頓別町(01015D)
  • 20:13 VO-52 天塩郡(宗谷)豊富町(01046A)
  • 1.9/3.5MHz 稚内市(0114)

9月19日(月・祝)

  • 07:59 VO-52 天塩郡(宗谷)幌延町(01046B)
  • 09:36 VO-52 天塩郡(留萌)天塩町(01045B)
  • 12:27 FO-29 天塩郡(留萌)遠別町(01045A)
  • 14:11 FO-29 苫前郡初山別村(01049A)
  • 15:57 FO-29 苫前郡羽幌町(01049C)
  • 18:54 VO-52 中川郡(上川)中川町(01050B)
  • 20:32 VO-52 中川郡(上川)音威子府村(01050A)
  • 22:00-22:30 1.9/3.5MHz 名寄市(0121)

注)

  1. 1.9~430MHz CW/RTTY, サテライト CW/SSB/FM
  2. 18日 09:00~21:00オール岡山コンテスト(1.9MHzなし)、19日 06:00~18:00 XPOコンテスト(1.9MHzあり)のため運用周波数に注意。
  3. VO-52のアップリンクは、435.260MHz付近とします。
  4. 携帯電話不通の地域があります。運用中に携帯電話が通じない場合はご了承ください。
  5. 今回は移動距離が長いため、HFの運用時間は非常に短いと予想されます。
  6. AO-7で運用可能と思われるパス: 17日 17:00, 19日15:02, 19日16:53

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IC-7000Mの電圧-出力特性

HFで現在使っているIC-706mkIIGM(50W)は、フィルターの切れが鈍く、大パイルになると複数信号の分別が難しくなります。満足できるリグが欲しくなり、ハムフェアでIC-9100などを検討しました。

移動用には大きすぎるという結論になり、IC-7000Mの最新ロットを名古屋の某店にて購入。通販以下のウフフな大特価でした。現在、変更申請中+操作を習得中です。実は、私は携帯電話などのメニュー掘り下げ方式が苦手で、操作を理解するまで時間がかかるかも… Hi

430MHzが20W→35Wに増強されたのも期待。

IC-7000Mは電源電圧の低下に弱いとウワサがあり、実測してみました。条件は私の移動設備と同じ、電源コードを1.5mとして最大定格30Aのバッテリークリップを取り付けたもので、安定化電源の電源端子に挟みます。安定化電源の電圧を変化させ、送信中の端子電圧(リグ内部の電圧ではない)と出力電力の関係を測定しました(クラニシRW-151D)。

測定周波数は、HFの下限1.9MHzと上限28MHz、経験上パワー低下が最も顕著に現れる50MHz、そしてパワー低下をあまり感じたことのない144MHzとしました。

なお、私の測定環境では出力電力の測定精度は期待できません。同じ条件で測定した場合の相対的な差と考えてください。

Ic7000m

IC-7000Mは電源電圧9.56V、IC-706mkIIGMは9.24Vで電源が入らなくなりました。13Vでは、ほぼ50Wに近い出力が得られました。現用機のIC-706MKIIGMが50W出ないことにビックリ(笑)。

送信時にメーターをPo表示にすると、IC-7000Mは43W以下、IC-706mkIIGMは42W以下で100%表示が消えます。これは各バンドともほぼ同じでした。

そして、12Vでは、IC-706mkIIGMでは144MHz以外でPo=100%が消えるのに対し、IC-7000Mではどの周波数帯もPo=100%表示が出ました。

安定化電源を使っている限りでは、IC-7000Mが電圧低下に特に弱いとは言えませんでした。

実際のバッテリーでは内部抵抗が無視できないので、送信時の消費電流が大きいと電圧、すなわち出力電力が低下します。IC-7000Mの消費電流が大きく、結果的に出力電力がIC-706mkIIGMより低くなる可能性は考えられます。消費電流の測定は今後の課題です。

私の移動運用ではバッテリーの端子電圧を監視しており、送信中でも11.5V以上は確保しています。

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2011年9月12日 (月)

2011年9月11日 丹羽郡扶桑町・江南市

4アマ講習会、今回は満員御礼です。地デジ化でTVIの話が無くなったので、その時間を非常時の使用方法の解説、それから、最近はHFで開局される方が多いと聞いており、その説明に充てました。

帰りは丹羽郡扶桑町江南市でRTTYとSATを主に運用。磁気嵐で、7MHzは近場がスキップすることもないけれど安定して聞こえるエリアも無い、変なコンディションでした。1.9MHzは、ノイズが無いのにあまり飛びません。今週末のローバンドはどうでしょうか。

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2011年9月 5日 (月)

2011年9月4日 JARL静岡県支部大会

Shizuoka20111 Shizuoka20112藤枝市で行われた静岡県支部大会に行ってきました。

台風12号で大雨が続く中、行く途中で何度か猛烈な雨に遭遇し、運転が困難でした。浜松市東区で運用した後、現地到着は10時の開場直前でした。

大量に置いてあった、いろいろな種類の格安ヒューズ。購入するには定格値を読み取って仕分けが必要です。あの会場で、ヒューズの極細文字が読める(=老眼ではない)OMは数少ないのでは…? 普段見かけない315mAなどの定格のヒューズが混ざっていて、私の視力でも仕分けに手間取り、少ししか購入できず。ジャンク巡りの後、前週のハムフェアでもお会いした方々と会談。

メーカー展示では、以前から気になっていたコメットのCHV-5を間近で初めて見ました。50MHzのダイポールの両端にトラップを何個か付けてマルチバンド化する構造です。私が開局した当時は、L型GPというHFのモノバンド小型アンテナが主流でした。それに比べると小型・軽量化され、工具不要で調整できるように工夫されており、技術の進歩を感じます。大きなアンテナが上げられない場所で、HFでCWを楽しむための入門用アンテナとしては最適と思います。

Chv52Chv57MHz CWでは、全長3~4mの短縮ダイポールでも、調整が完全にできれば結構実用になります。この種のアンテナを何回か作り、固定で使いました。モービルアンテナ2本でダイポールにしたようなイメージでしょうか。ただ、7MHzでは帯域が狭く、雨が降ったらどうなるのか疑問が残ります。私が固定で使っていた時は、伸縮ポールを使って屋根からの距離を調整することで周波数を合わせていました。

全長9mのトラップ式ダイポールは、性能としては最高ですけれど、風雨に弱いので、このくらいのサイズがお手頃かもしれません。自作できないか検討してみます。

昼休みは激しい雨で外出ができず、13時台のFO-29を運用して会場に戻ると…14時30分からの予定だった抽選会が終わっていました。天候の都合で予定が繰り上げられた模様。私のコールサインが読み上げられたそうですが…何ももらえず残念でした。

その他の話題

  • 伊豆の国市の移動場所について
  • 現・会長名の入ったコンテスト賞状の在庫はどうなるか
  • IC-7000は電源電圧が低いと電源が入らない? 注)

1824 帰りはあまり運用していない所に行こうと、雨の中を菊川市御前崎市へ。コンディションは全般的に低調だったものの、悪天候で移動局が少なかったためパイルが集中し、7MHzでは多くの局から呼ばれました。夕方に10MHzの近距離がカスカスで入感、7MHzも20時過ぎまで近距離が開けていました。御前崎市でLBを運用した後、VO-52の最終便を再び菊川市で運用。

注)9月7日追記 JH0CJH / JA1CTV 業務日誌にデータが掲載されています。TNX 私の経験では50MHzが最も電源電圧の低下にシビアと思うので、機会があれば検証してみます。

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