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2012年2月27日 (月)

2012年2月26日 静岡県西部ハムの祭典

毎年2月に開催される静岡県西部ハムの祭典。参加者の数は、20県支部大会とどちらが多いでしょうか? とにかく大きな規模です。今年は講習会と重ならなかったので参加できました。

いつもより遅め、8時30分頃に到着すると会場内の駐車場はアンテナボーボーの車ばかりで既に満員。徒歩3~4分の駐車場に駐車し、開場を待ちます。販売は10時からの開会式終了後ということで、大新無線に並んで掘り出し物をゲット。

Shizuokaseibu2012新浜松アマチュア無線クラブのブースでは、JA2HVMさんが私の手書き回路図のコピー付きで充電器のプリント基板の頒布をされていました。サテライト用アンテナと同じように、自分が設計した製品を使っていただけると本当にうれしいものです。OPアンプやICで組んでみたけれど、どうしてもうまくいかない、などの興味深いお話を聞かせていただきました。トランジスタ3石の回路であるものの、「充電開始ボタンの接続」「隠しLEDの意味」など、回路を極限まで簡略化した奥が深い設計です。

Charger_ja2hvm昼過ぎには会場内に車を移動して少し運用。抽選会ではログ帳が当たりました。実際に使っているため?なぜか良く当たります(確か3回目)。1日で使い切ってしまうかもしれません Hi

南区や西区からはJA2RL/2がアクティブに出ていたため、帰りは東区の天竜川河川敷に行ってみました。28MHzまで少し開けているようなので、1巡した後に対岸の磐田市に渡り、CONDXの低下に合わせて28MHzから下がる方向にQSY。28MHzで近距離が浮いてくる不思議なCONDX、21MHzでは浜松市の局にエコーがかかって聞こえていました。その後、7MHzのリクエストがあり、日没近くまで近距離が好調。磐田市は需要があるようで絶え間なく呼ばれました。VO-52もここで運用。

朝からしゃべり続け、休み無しで15時から18時過ぎまで運用。さすがに疲れてきたので、その次のVO-52までに食事を済ませることにしました。ところが、車のバッテリーから携帯電話の充電を続けたため、バッテリーが上がってエンジンが始動できず。無線用のバッテリーから充電して解決しました。電圧チェック無しでの小電流・長時間の使用は、バッテリー上がりの可能性が高く、要注意です。これが酷寒の中でなくて良かった…。

東区に戻ってLBを運用。アンテナは20mの逆Lで、3.5MHzは先端のギボシを調整してワイヤー1本で完全に同調、1.9MHzはコイル挿入です。アンテナの最大高さは5m。西側にある堤防は高さ5m以上あるため、4エリアや6エリアは弱かったです  SRI

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2012年2月25日 (土)

一総通・一陸技のノートの取り方

学生の頃、難関と呼ばれる(それだけで飯が食える?)資格を、無謀にもいくつも受験しました。戦績は恥ずかしくて書けません。受験料(+名古屋で受験できない資格の交通費)が学生の身分には厳しいものでした。

その時に取得したもののの一つが、第一級総合無線通信士と第一級陸上無線技術士。大学の専門分野は無線と無関係です。シャックの整理をしていたら、当時のノートが出てきました。

もともと、ノートを取るのは得意で、授業の内容をリアルタイムで書き取り、試験前に先生に貸したり、コピーして売ったりと、よくやっていました。この能力はCWの筆記受信で鍛えられたものです。

最近、「美しく書くためのノート」が何種類か市販されており、中学生や高校生(の親)からノートの取り方について聞かれることがあります。一総通を例にして、私のノートの取り方を紹介します。

Note1

Note2_2

Note3

私のノートの取り方は、高校1年から今まで基本的に変えていません。

  1. 文字が多いノートはA5、図が多いノート(数学など)はA4です。B5はあまり使いません。
  2. 本文はモノクロ(色文字を使わない)。暗記したい語句を赤マーカーペン(いわゆる「暗記セット」)でなぞり、緑色の下敷きを被せて見えなくすることで暗記。
  3. 筆記具はステッドラーのルモグラフ鉛筆か、プラチナの万年筆のみ。

一総通・一陸技のノートはA5を使いました。「ノートのどこに書いたか記憶しておく」ことと「ノートはできるだけ使い切る(余ったページを残さない)」ことが暗記には重要で、それには1ページの情報量は少なめがよいのです。持ち運びにも便利ですし、無線従事者関係の教科書はA5ですので、最下段の写真のようにコピーして貼り付けできます。

無線や電子工作の他に、ペン画に凝っていた時期があり、私の初期のQSLカードがペン画で描かれているのをご存知の方も多いと思います(ただし「萌え系」の絵は描けません Hi)。その経験から、細い線が美しく書けることで評価が高い2社の製品を愛用しています。万年筆は筆圧が軽くて済むので、慣れてくれば疲れずに大量の筆記ができます(例えば1日にノート30ページなど)。

ノートを速くきれいに取るために、CWの筆記受信は非常に役立ちます Hi

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2012年2月20日 (月)

2012年2月19日 羽島郡笠松町

講習会で工学の講義でした。

「暗記は得意だけど、計算は分からん」という方が時々おられまして、計算が苦手な方でも合格できるように、マル秘テクニックをお教えしております。

今回はその逆で、「計算は全部分かるけど、暗記できん」という方。これにはマル秘テクニックは無く、どうしても最小限は覚えていただきます。身振り手振り?など交えて記憶に残るように工夫しました。

4月から国家試験・講習会の内容が変わります。新しい情報が入り次第、このブログでもお知らせします。受験する方で、こんなマニアックなブログを読んでいる方は少ないでしょうけれど(汗)

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帰りは、19県の市町村で最も移動運用が難しいと思われる羽島郡岐南町での運用を考えていたところ、お店に長居したため岐南町に着いた時には真っ暗でロケハンできず。笠松町で1.9MHzを30分間とVO-52だけを運用しました。

同じ羽島郡でも、笠松町は木曽川の堤防・河川敷でアンテナ張り放題ですので、県番号だけを交換するコンテストでは移動局が出ていることが多いです。ただし、地上高は稼げないため、20県方面のマイクロ波は見た目よりも難しそうです。

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2012年2月12日 (日)

2012年2月12日 丹羽郡大口町・丹羽郡扶桑町・江南市

週末は電離層が低調と予想。コンテストと重なっており多くのQSOは望めないので、HFの運用実績が無かった丹羽郡大口町に行ってみました。

大口町は町全体が平地で、農道以外でアンテナを展開できる場所は少ないです。公園の駐車場の片隅で設営。この寒い時期、トイレが近くにあると安心です。

この時期、7~8時台のVO-52の時間帯では10MHzが開けておらず、9時開始に設定。10MHzは西日本だけが強力に入感し、他はカスカス。

丹羽郡扶桑町のリクエストがあり、泥に埋まって通行止になった農道から運用。ここは28MHzまで非常に弱いながらノイズが無く、強い局とは何とかQSOできました。

江南市でも10~28MHzを運用。10MHzはちょっとしたパイル。3か所で173QSOでした。

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2012年2月 9日 (木)

車内配線図

QSLカードのデータ記載面の裏は、移動運用の風景写真や地図、製作記事や設備の紹介を掲載しております。内容は交信した方だけのお楽しみ。

以前に発行した「車内配線図」の内容を更新しました。最新版を掲載します。

Syanaihaisen2

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2012年2月 7日 (火)

用途に応じて切り離し可能なギボシダイポールアンテナ

GiboshiDp2HFの移動運用で、場所と時間に余裕がある時は、ギボシダイポールアンテナを上げます。ズボラですので(「のめしこき」よりさらに手抜き)使用頻度は年に1・2回です。

電線が巻いてあるドラムを利用した「巻き取り器」で素早く収納できます。

余談ですが、新たに作られる方には、目立つ色の電線をおすすめします。

ギボシ部分は「鉢底ネット」を使っています。これは植木鉢の底の穴から土が流出するのを防ぐプラスチック製の網で、園芸コーナーで入手できます。

検索するとプラスチックの棒に穴を開けたり、カーテンの金具を使ったりしている方がおります。しかし、鉢底ネットを使えば簡単に加工でき、しかも安価、軽量です。

7MHzと3.5MHzのエレメント先端は「ナスカン」金具で取り外し可能にしてあり、

  1. 7~50MHz
  2. 3.5~50MHz
  3. 1.9~50MHz

の3通りに使い分けができます。(注:写真は「ギボシ端子」ではなく「平型端子」と呼ばれるものを使用)

Giboshidp_long

今回、紹介するのは、初公開の工夫です。3.5MHzは、通常の長さから1m短い所に、もう1個ギボシ端子を入れてあります。理由は何でしょうか?

これは、アンテナが地面に接近したり、金属のフェンス等に接近したりすると、共振周波数が下がるため、エレメントを設計値より短くして補正するためです。3.5MHzで最も大きな影響が出ます。もちろん、1.9MHzや7MHzで同様の処理をしても効果があります。

一般に、一度決めた最適値よりエレメントを長くする必要性は、地上高を極端に高くする以外では、ほとんどありません。エレメントの延長が必要な時は「アルミ園芸用針金 1mm」で延長します。容易に接続できてハサミで簡単に切れるため、移動運用グッズに入れておくと便利です。短縮型釣竿アンテナ等にも役立つ場合があります。反対に、短くするのは結構難しいです。そこで、あらかじめギボシ端子を付けています。

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2012年2月 5日 (日)

2012年2月4日 長浜市・高島市・敦賀市・三方郡美浜町

230323・4月に大移動を4回も控えているため、“中”移動は当分の間お休みです。今回はリクエストが多かった敦賀市と、その周辺に行くことにしました。

8エリア用の防寒装備。数日前に記録的な大雪があったといえ、雪を恐れることはありません。

養老郡養老町からホイップアンテナで運用開始。28MHzを落としたものの8時台としては並の出来でした。今後のCONDX上昇に期待です。

23県北部は1m近い積雪。長浜市は雪に埋もれた道の駅駐車場の最深部で運用。道路は除雪されており、天気は快晴。冬タイヤであれば普通に走れました。農産物売り場や飲食店は、お客さんが少なめの様子でした。

午前のCONDXは養老郡の時よりも低下しており、早くも期待外れ感が…。

2312323122高島市では積雪がさらに凄く、雪に埋まった車を何台も見かけました。ホームセンターでは屋外の商品が雪で埋まっていました。道路脇には雪が高く積まれており、道路以外の場所に入ることも困難です。駅の無料駐車場を利用して運用しました。HFのCONDXが悪く、14MHzですら、まともに飛ばない状況。早めに敦賀市に向かい、7MHzを運用することにしました。

敦賀市の積雪は50cmほど。農道や空き地は全て雪に埋まっており、ここも市内を一通り回った後に駐車場を発見。長久手市以来、久々に7MHz CWでロングランしました。

昼間の快晴から天気が急変。猛烈な風と雨がやってきました。雪ではありません。雪の場合、溶ける前に払ってしまえば大した影響はありません。しかし雨で濡れると体が冷えてしまい、キーイングにも大きく影響します。

29022風雨のピークは3.5MHzから1.9MHzにQSYする頃でした。アンテナ線が地面から持ち上がるような風の吹き方で、このような場合は1.9MHzのSWRが不安定になります。ワイヤーの途中にもロープを結んで固定すると安定しますが、濡れた物を拭くのに時間がかかり、そのような余裕はありません。風が弱まるのを待って1.9MHzにQSYしました。

そして、窓を開けてSATを運用している途中、雨が霰に変わり、助手席に置いてあるリグにまで氷の粒が飛んできました。ログ帳やパドルは水浸し。PCロギングをしていたら、確実に壊れるところでした(パドルにはペットボトルで作ったカバーをかぶせています)。そんなわけで、雨や雪の時にはRTTYを運用しないのです。

Arare2Arare素手で作業したのが影響し、寒さで手が思うように動かず、サフィックスをRSQと打ってしまう(短点が余分に出る)ミスタッチの連続でした。

三方郡美浜町は南側に高い山があり、サテライトを運用するには北側の海岸に行く必要があります。海水浴場の駐車場に行ってみると除雪されておらず、雨でスリップして危うく脱出できなくなるところでした。雪で行き止まりになっている農道を発見。ここなら安心です。暴風雨の中、10MHzのリクエストが。車外に出て作業をしたくないので3.5MHzのアンテナで10MHzをそのまま送信。20時台に10MHzが開けておりパイルを楽しめました。

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