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開始30分前に3.516MHz CWを確保。これは3.510付近にもう1局出られるような配慮です。
以前の新市祭では0時直前にQSYリクエストがあったり、交信の引き延ばしを図る局がいたりして対応に困ったことがあります。今回はそれほど大きなパイルではなく、23:59まで整然とQSOが続きました。
0時と同時に市役所で花火が上がりました。符号がつながって唸る、猛パイルの始まりです。
1エリア、2エリアの新市と異なり、各局の信号強度に差があるので、団子パイルの上からコールバックして取ってもらえそうな局は、早めにコールバックして交信成立を狙います。どのタイミングでレポートを送るか絶妙の駆け引き。団子パイルを止めるためにダミーで5NNだけ打つことも、時々は効果があります。
1局目は狙い通りJCCランキング1位の局、これは良いタイミングで返りました。しばらくは1エリアが有利、続いて18県が連続。電離層が動いているようで、信号の強くなるエリアが刻々と変わります。00:10過ぎに8エリアが激強、続いて3エリアが1エリアより強くなり、1エリアの団子パイルから4、5エリアが浮いてくるようになりました。00:30過ぎにようやく7エリアが入感。強い局がいなくなると各エリアの信号強度が均等になり、相手局の受信能力と、タイミングを考えながら着々とさばきました。
最初の1時間で103局。まだまだパイルが続き、01:42に184局で3.5MHzを打ち止め。1.9MHzは他局が終わった後で、時間も遅いためパイルはすぐに収束、32局でちょうど02:00に終了しました。
ここから50MHzのアンテナ組み立てとスケジュールQSO。30分仮眠しただけで4時過ぎに早朝組に合わせて再開。1.9MHzは日の出が近づくと急に聞こえなくなるので、早めに確保する必要があります。0時からのパイルとは打って変わって閑散としており、CQが5分間空振りとなったためセルフスポット投下。3.5MHzのリクエストがあれば即QSY、他の乗り込み組はまだ寝ているのかな。
最も冷え込むと-10℃以下になるという滝沢市。この朝は-1℃前後で、20県と変わらない寒さでした。風も無くスタートダッシュは最高の天気でした。
最初のサテライトは05:57のVO-52です。最初はやはり大パイル、HFと違ってトーンがバラバラになるので、どんなパイルでもほぼ1発コピーできます。久々にお聞きするWACA上がりの方々は、信号が強いのでパイルさばきにはほとんど影響しません。1パス目でSSBチェンジに成功、地形の関係でLOSが少し早いという条件の中、35QSOでした。
次のFO-29まで10分ほどしか無いので、パイルにならない1.9MHzでCQ。FO-29は最初の数分がものすごいパイルも、後半からは普通に。ただ、GPアンテナをお使いの局には、このパスが手頃だったようで、LOS間際に結構呼ばれました。144.051で岩手山ビームはボウズ。
午前7時前、7MHzが開け始める時間になりました。最初は6エリアしか聞こえず、5、4、3エリアと次第に近づいてきます。1.9/3.5MHzとの大きな違いは、近距離スキップのため呼んでくる局同士がお互いに聞こえていないので、団子パイルが続いていても重ねてコールすると1発で返ってきます。いつまでもこんな感じだと楽だけど、近距離が開けてしまうと状況が一変、つぶし合って何が何だか分からないカオスになります。
次のVO-52は07:33、QSY SATと打ったら一発で静かになりました。意味が通じるようになったのでしょうか。北西方向は岩手山があり途中で弱くなることがありました。
10MHzに他局が出ていたので、14MHzにQSY。次のFO-29までの15分間の様子見です。正規伝搬とScが重なった感じ、しかし21MHz UPはダメっぽい感じです。29、30日の午前8時台にハイバンドに出た時も、24、28MHzは無感でした。
FO-29は普通より静か、需要は満たされました、。08:25から18MHzを開始、6局できたものの、予想通り21MHzは厳しくビッグガンのみ。24MHzはどうしても無感。
09:00ちょうどに10MHz初登場。7MHzよりもキーイング早めで猛烈なパイルが続きます。25分間で46局できると、他局が近い周波数に出てきて、こちらのパイルは中断。ハイバンドはまだダメとみて、7MHz RTTYを投入しました。伝搬状態を考えるとベストな選択でしょう。
1~2年前は7MHz RTTYで30局できればかなり上出来と考えていました。さすがに新市では52局。
RTTYが一段落したところで7MHz CWで某局がものすごいことになっていると情報があり、アンテナをそのままで火消しとしてCWに登板。しかしこちらが逆に超パイルになりました。先に7MHzに出ていた某局と、パイルを抜けず、やきもきしていた局には救援になったかと。ちょうど2時間エンドレスパイルが続き、227局。この間のハイバンドが気になるも、パイルが止まらずQSYできません。
パイルの終盤になると、カオス状態の時に交信した局が再び保険で呼んでくることも増えました。
4時過ぎから全く休む間もなく運用し、12時過ぎにようやく5分間の休憩。
12:30からハイバンド再開。28MHzで既にスタンバイしている局がいるとの情報で、28MHzから下がる方向にQSYします。28MHzでカスカス5局、ビームアンテナ組は強い。24MHzから下がるにつれ局数が増え、14MHzで1エリアが安定するようになりました。13:30から28MHzに戻り2巡目、14時過ぎに28MHzだけ3回目のQSYの時には順調に呼ばれ、この時間帯が1日目のピークでした。
その後、明らかにコンディションが低下。、まだQSO数の少ない10MHz CWにQSY、午後は近距離が安定し猛烈なパイル、80分間で155局。瞬間最大では3局/分です。10MHzのパイルをさばき尽くした15:40から14MHz UPの巡回、ハイバンドは聞こえず21MHzでDXが1局できたのみでした。
夕方のVO-52は16:49に始まるので、つなぎの7MHz RTTY。5パス目のSATは空振り連発でした。17:15から3.5MHz CWへ。開始直後の同様のパイルです。ただ、近距離がスキップしがちな深夜と違って、この時間は近距離から順に開けてくるので、呼ばれ方が違います。次のFO-29までの60分で104局でした。
18:16のFO-29とVO-52の連続パス、空振りと分かっていても、LOS近くまで粘ってCQ。
この後は1.9MHzに出たいところ。1.9MHzに出ているもう1局とは4km離れているものの、アンテナが強力なので先方が1.910に出ていると、こちらが1.912では少しカブリがあります。同時に1.9MHzに出ることはなるべく避けるようにしました。日没後もしばらく3.5MHz CWへ。さらにリクエストで3.5MHz RTTY。バンドが空いたタイミングで1.9MHzに出ると、呼び倒しが無いためカオス状態のバンドより快適でした。
昼間は雪が無かったのに、夕方から大粒の雪が急激に積もり始めました。着雪でアンテナの共振周波数が徐々に下がってきます。20時近くになると気温も下がってきました。この場所への進入路は車1台がようやく通れる幅で、路面は凹凸や水たまりが多く、雪が積もるとスリップが心配です。20時30分で終了宣言。最後は1.9MHzで締めました。
粉雪に変わってきてアンテナには氷柱が。50MHzのアンテナを解体しようとすると、エレメントの差し込みやボルトのネジが凍り付いて動きません。HFのダイポールの伸縮ポールは中に溜まった水が凍結して縮みません。50MHzの方はボンネットに置いてエンジンの排熱、さらにハンドパワーで解凍。しかしHFの方はそのままでは収納できず、ガストーチで火あぶりにして解かすことができました。
冬の北海道では乾いた雪なので、気温が低くても伸縮ポールに水が溜まって凍結することはありませんでした。こちらは湿った雪で、アンテナへの着雪が目立ちます。
アンテナの撤収に丸1時間かかりました。急な大雪で路面状態が厳しい中、何とか盛岡市に着きました。予定より早く終了したために、IJMさん情報の冷麺の店が開いており、美味しい冷麺に大満足でした。
1月1日出来高 1,417QSOs
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