2010年1月27日 (水)

ローバンドのスキップ現象

この時期、夜間に3.5MHzの近距離スキップが見られます。そのデータを確認できるWEBページがあります。

Oblique propagation frequency summary

ここを見ると、例えば「500km先に到達するのは何MHzから何MHz」と分かります(WKが稚内、TOが国分寺、YGが山川、OKが沖縄)。verticalのMUFが3.5以下になると、3.5MHzの近距離がスキップしています。

イオノグラムですと通常、上限の周波数しか分かりませんが、こちらは下限の周波数も分かります。携帯版(テキストだけ、容量が少ないページ)が無いのが残念。

ところで、このページのグラフは、上限周波数が180MHzとなっています。これがもし上まで振り切ってしまうと、144MHzが3000km先まで飛んでしまう…。一度見てみたい Hi

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2009年3月24日 (火)

1.9MHz珍市ランキング

某掲示板のコメント

******より、「予定は決めていないので、聞かないで下さい。」とのことです。

自分も心当たりがあるなぁ…(笑)

CONDXの関係でHFの楽しみが少ないためでしょうか。ローバンドで熱烈なリクエスト(強引な働きかけ?)が流行っています。珍しい所にお住まいの方でリクエストを受けて困っている方もいらっしゃるとも。西日本ハムフェアでも話題になっていました。九州のLB移動局の皆さんには同じような「お願い」が届いているようです。

ローバンドでは一部地域(20県など Hi)を除き、需要に対して供給が追いついていません。高速道路値下げの際には、ぜひ移動運用してください。土曜日の夕方、大都市近くで運用場所に困るような市での運用がおすすめです。クラスタに載った瞬間、7MHzでも体験できないような大パイルになるでしょう Hi。

QSObankアクティブリストのデータが見えない状態のため、7MHz珍市ランキングと同様に集計した1.9MHzのデータを載せておきます。

5QSO以下

QTHQSO数
1812 焼津市 5
3706 阿波市 5
4620 いちき串木野市 5
2809 小矢部市 5
2409 生駒市 4
2504 豊中市 4
2515 泉佐野市 4
3404 境港市 4
4603 鹿屋市 4
0123 根室市 4
0130 登別市 4
1014 東村山市 3
2523 和泉市 3
3403 米子市 3
3813 四国中央市 3
4108 小城市 3
1421 ひたちなか市 2
3209 雲南市 2
3815 東温市 2
3903 安芸市 2
0112 留萌市 2
0115 美唄市 2
0117 江別市 2
0118 赤平市 2
0121 名寄市 2
2508 泉大津市 1
3910 四万十市 1
4027 太宰府市 1
4030 福津市 1
4105 伊万里市 1
4210 壱岐市 1
0105 室蘭市 1
0111 網走市 1
0125 滝川市 1
0826 南魚沼市 1
4715 南城市 0
0103 小樽市 0
0128 深川市 0

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2009年1月29日 (木)

続・東海地方

東海地方の続きを書いてみましたw

九州あたりで1R9に出ておりますと、QSBの山場+クラスタアップが重なろうものなら1・2・3・7エリアあたりから「お祭りパイル」が湧き起こります。

反対に、谷間に落ち込むと10分間CQ空振りも。10W→50Wに変えてもこの状況は同じでしたw

QSBのピークに1局でも多くQSOしておかないと、次にいつQSOできるか分からない。2コール氏との1QSOに1分も掛けてしまうと、待たせている局の信号は、もう浮いてこないかも。

そこで私は考えた。名づけて「2股QSO」。

2コール氏が呼んでくる間、高速電信で耳の良い局をピックアップして素早くレポート交換、交信成立。

すかさず2コール氏にコールバック。2コール氏がレポートを返してきたら、5NN QSL TUを「打ち逃げ」して様子を見る。2コール氏がTUと返してくるのを確認して、交信成立。

先にQSOした高速局は2コール氏には聞こえていない感じ。そりゃそうだ、2コール氏が送信している間に、1QSO終わってるw

2コール氏が送ってきたレポートは、鬼耳で全部聞こえているので、こちらも完全な交信。

後回しにしても結局QSOできる局数は変わらないので、この方法は効率が良いはず。

さらに凄いパイルになると、2コール氏がTUを打っている間に、わらわらと呼び倒しが始まる。恐るべし1R9。

こんな1R9の大移動が止められませんww

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2009年1月26日 (月)

10mホイップアンテナの再調整

昨年末の九州移動QSLのSASEがまだ返送できていません。前後の移動を合わせて2,500枚ほどあり、1日200枚印刷しても10数日かかる…という状況です。今週中には完成させる予定です。大変恐縮ですが、もうしばらくお待ちください。

1r9whipver2

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10mホイップアンテナの記事を書くための写真撮影とデータ収集を行っています。最良の状態に調整してSWRを測り直したら、図のようになりました(アンテナアナライザ使用)。

1.9MHzでは、SWR<1.5の帯域が1.890~1.930MHzの約40kHzです。これは乾燥した土の上での値です。地面が湿っているとさらにSWRが下がり、SWR<1.5の帯域が60kHz程になります。

この日は3.5MHzにノイズがあり、アンテナアナライザではSWRが高めの値が出ています。リグのSWR計では3.510MHz付近でSWR≒1です。

7MHzは流石に1/4λのフルサイズ。7.0~7.2MHzまでSWR<1.5が確保できています。

これだけSWRが低いと、ノイズすれすれの信号でも快適に受信できます。

いくつか追加したい写真があり、昼間しか撮影できないので、執筆はもう少し先になりそうです。

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2009年1月13日 (火)

2009年1月12日 23県サテライト&3エリアLB珍市

最近、1.9/3.5MHzのWantedリスト送付が流行っていて、この方この方にも届いているようです。当局は複数の方から頂いています。CONDXが悪い昨今、LB追っかけに熱心な方が増えたのでしょう。

伊丹市、三田市、高梁市をネタにしたら、早速運用がありました。(ネタを書き込む前から決まっていたかもしれませんが)。寒い中移動していただきTNX。その中でもEAWさんの記事によると、やはり三田市1.9MHzは異様な関心が持たれている模様。

230423004d某忘年会で、最近23県のSAT移動が無いと聞いた記憶があります(空耳かも…)。午前中はFO-29とVO-52が交互に来て絶好の条件。名神高速は雪でノロノロ運転となり、何とかギリギリ間に合って蒲生郡竜王町近江八幡市野洲市栗東市と順調にQSOを重ねました。栗東市VO-52は堤防下でLOSが早いにもかかわらず38QSOの最多タイ記録。ロケが良ければ40QSOできたかも(^^;)

2308 2310守口市を下見した後三田市へ。守口市はLBできる場所がなかなか見つかりません。私が行った限りでは春日市の次に運用困難な所です。三田市は市街地から外れれば普通にアンテナ張れます(^^)

QSO数: 三田市1.9MHz 58/3.5MHz 87, 守口市1.9MHz 40/3.5MHz 54

2720まぁこれだけやれば十分でしょう。

FO-29最終便は甲賀市に間に合いました。スノーノイズの中1.9MHzも無事できました。

  • 蒲生郡竜王町(23004D) 08:15-24 FO-29 23q(CW 16/SSB 7)
  • 近江八幡市(2304) 08:52-09:00 VO-52 30q(CW 22/SSB 8)
  • 野洲市(2310) 09:57-10:10 FO-29 36q(CW 25/SSB 11)
  • 栗東市(2308) 10:27-38 VO-52 38q(CW 30/SSB 8)
  • 守口市(2511) 21:20-30 VO-52 36q(CW 24/SSB 12)
  • 甲賀市(2309) 22:54-23:05 FO-29 21q(CW 16/SSB 5)

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20県LBのリクエストも来ています。20県は1.9MHzも出られる道の駅移動局が多数いらっしゃるので私は暖かくなるまでパス

高梁市は日帰りでは無理です。4月に近くまで行くとしても祭りの方が重要だし、どうするか?

3.5MHzでアクティブなのに、1.9MHzは特別な局しかQSOできない市として**08市が思い浮かびます。1.9MHzのアンテナを寄贈するか、私が行くか…?

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2008年11月18日 (火)

1.9MHzホイップアンテナのマッチング方法

長さ10m(7MHz 1/4λ)の垂直ワイヤーを1.9MHzに整合するには、次のような方法が考えられます。要点を整理してみました。

1r91. トランス結合方式(by JO2ASQ)

エレメントと直列に可変コイルを挿入して容量成分を打ち消し、トロイダルコア(コアの材質は#43)を使ったトランスでインピーダンス整合を行う方式。

長所: 設計・調整が容易、QSY可能、雨天時でも安定

短所: 環境が大きく変わると、トランスのタップ位置の再設定が必要

1r9_32. LCマッチ方式(by JF1KIC)

エレメント(50Ωよりはるかに低いインピーダンス)に対して、LCマッチで整合する方式。

長所: 設計・調整が容易、QSY可能、コイル以外に立体物が無いので、トランス結合よりは小型にできる。

短所: コンデンサは異なる容量の数種類を取り替える必要がある。湿気によりコンデンサの容量が変わるので、雨には弱いかも。

1r9_23. LLマッチ方式(by JH1GVY)

メーカー製のモービルホイップで使われている方式。トランス結合とは違い、コイルのインダクタンスは小さく設定し、コイルのタップをリグ側に取る。

長所: 空芯コイルだけで構成できるため、小型・軽量化が可能。

短所: 設計が難しい(と思う)、QSY困難(基本的にモノバンド)

1r9_4_24. トップローディング方式(by JE2WYA)

ローディングコイルをエレメントの先端に設置することで電流分布をできるだけ上方に設定し、高い放射効率を得る方法。

長所: 高効率

短所: QSY不可能

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数10mのワイヤーで135kHz帯にマッチングするには、「トランス結合方式」がベストと思います。40mエレメントの容量成分を打ち消すには、5,000μHオーダーのコイル、例えば直径20cmの円筒に約300回巻きのコイルが必要と推測されます。「135kHz帯に共振するアンテナ」もこの程度であれば実現可能でしょう。

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2008年5月19日 (月)

ホイップアンテナ・容量結合型アースの改良

Coilandearth

Earthplate


Whipswr_earthplate 「車のボディーと導通を取らなくても、ホイップアンテナのSWRが下がる方法は無いものか?」と実験を繰り返しました。まぁ、実験しなければならない事情があったりもします(謎)

その原因として「エレメントのワイヤーが細過ぎ」「ワイヤーが風で揺れる」の2点が浮上。

エレメントのワイヤーは、細い「インターホンコード」から太いACコード(0.75mm2、普通のAC100V用平行コードを裂いたもの)10mに交換。ワイヤーはマジックテープを惜しみなく使って釣竿とポールにしっかり固定しました。

その結果、SWRは十分に下がり、チューナー無しでも実用になることが分かりました。ボディアースの場合にSWRが最も下がるようにマッチングトランスの巻数を最適化したので、ボディアースではさらにSWRが低くなります。微調整すれば、開放されたばかりの3.6MHzも楽々

必要な機材は、

  • コイル本体+10mワイヤー+M型中継コネクタ
  • マグネット基台
  • アース板(20×30cmアルミ板+大型ワニグチクリップ)
  • 釣竿・伸縮ポール、タイヤベース
  • (アンテナアナライザ)

だけです。これだけ持参すれば、乗用車(レンタカーでも、他人の車でも…)があれば、どこでもローバンドを運用できます。これは商品化したら売れそうww

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2008年4月24日 (木)

1.9MHz WACA 傾向と対策 その2

1.9MHz WACA 傾向と対策の続き。

 注:『マニア向け記事』です

名古屋市は東区が3票、瑞穂区・中区・南区・名東区が1票。確かにどこもフルサイズDPには厳しい所です。あと、行けそうで運用が難しそうな所は乙訓郡。東山区・宇治市・乙訓郡と3連発で運用したらモテモテ?

-・・・-

1r9to28dpCQ誌5月号にHFアンテナの製作記事がたくさん載っていて、興味深く読んでおります。教科書的な構成の3.5/7MHz用アンテナなどは、固定局でいろいろ実験しました。「飛ばないアンテナ」を作ることにかけては超ベテランです(笑)。今、興味があるのは1.9MHz用アンテナや、マルチバンドアンテナです。

ローバンドHFアンテナとあって「3.5MHz専用」だとガッカリします。1.9MHzを期待していますよ。ウソ、大げさ、まぎらわしいタイトルは出さないようにお願いです Hi。

上京区・中京区での移動に備えて、1.9~28MHzのトラップコイル入り徒歩移動アンテナを試作しました。張る場所によって共振点が全然違うので、チューナーや可変コイルでバンド毎に再調整する必要があります。でき損ないのインチキアンテナです Hi。ワイヤーやコイルが結構かさばり、持ち運ぶにはお買い物カゴを使っていました。それよりもっと簡単なアンテナが完成して、結局そちらに落ち着きました。

-・・・-

1.9MHzの魚リストは、特定の県・地域に集中する傾向があります。その中で他と異なるパターンの市が千曲市と総社市。どちらもパーキングエリアがあるので、モービル運用に期待。あと私が過去に運用した市では、田原市大阪狭山市備前市など複数のWantedがありました。大阪狭山市は小さな市で、春日市の次に“運用場所探しの苦闘”が印象に残る市です。田原市は今ではアクティブな固定局がおられます。

-・・・-

1.9MHz WACA #7はどなたの手に? 「お願い」が送られてきて予想はしています Hi。残りの市の数ではA局が最有力候補? しかし意外な所も残っているので、6エリアと順調にQSOしているK局の追い上げにも注目です…。2局が同じ日に最終交信したら、時刻の早い方が発行番号が若くなるのでしょうか。

完成は11月2日と予想。えっ?それは予想ではなくて……

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2008年4月15日 (火)

1.9MHz アンテナによる飛び方の違い

従来から使用していた逆L型アンテナと、新しく作った10mホイップアンテナでは、電波の飛び方はどのように違うでしょうか。

1.9MHzでは、シミュレーションによると10mホイップアンテナの利得が明らかに低く、こんな物が実用になるのか不安もありました。しかし、6エリア移動でこのアンテナを使ってみると、7・8エリアの局からの応答の確実性が高いと感じました。

そこで、自局が6エリア(福岡県・佐賀県・鹿児島県)で運用した場合を対象として、「使用したアンテナ」と「交信したエリアの比率」の関係を調べてみました。時間によるコンディションの違いを取り除くため、複数の運用地点・運用時刻のデータを織り交ぜて平均値を出しています。

1r9hiritu
その結果、「10mホイップは、40m逆L型アンテナよりも8エリアの局との交信比率が高い」ことが明らかになりました。また、ホイップアンテナは3エリアとの交信比率も高く、反対に、近距離の6エリアとの交信比率は著しく低くなっています。

つまり、「ホイップアンテナは遠距離通信に有利、ただし近距離は苦手」。これは打ち上げ角が低いというホイップアンテナの特性と一致する結果です。他のバンドやモービルホイップについても同様に調べてみたいです。ホイップアンテナなら47県での1.9MHzも期待できそうです(予定はまだありません hi)

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2008年4月11日 (金)

1.9/3.5/7MHz 10mホイップアンテナ

書きました

1.9/3.5/7MHz 10mホイップアンテナ

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