3代目・衛星通信用アンテナを製作中
現在使っている2代目衛星通信用アンテナ(144MHz 4エレ/430MHz 5エレ)が物足りなくなってきたので、3代目の製作を始めています。
初代(144MHz 3エレ/430MHz 5エレ)の時は、VO-52でAGCが掛かることも少なく、他の移動局やSSTVがいないパスでは10Wでもトーンが歪むという、今では考えられない平和な状況(笑)でした。その後、FO-29の低仰角でも出たい、AO-7のアップリンクを強くしたい、との願いで144MHzを増強した2代目を製作。残念ながらFO-29もAO-7も現時点で使えませんけど…(泣)
2代目登場から約半年が経過し、新たな問題点が出てきています。
- VO-52でAGCが強いとアップリンク(435MHz)が通りにくい。
- 地上波の需要(期待)が多くなり、遠方からも呼ばれる。144MHzでQSOできても、430MHzで聞こえないことが多い。
- FM衛星に出ることも想定して435MHzの耳を良くしたい。
そこで、今度は430MHzを7エレまで増強し、ブームも可能な限り長くしました。2代目まではブームの端を三脚に固定していて倒れやすかったため、3代目はブームの中心を絶縁物のマストで支持して安定度を高めました。
「直接給電でマッチングができるのか?」との質問を受けました。インピーダンスが50Ωになるようエレメントの長さと間隔をMMANAで計算しているため、直接給電で実測SWR=1.1前後と十分なマッチングになります。これには条件があって、例えば144MHz 3エレで「教科書通り」エレメントを1/4λ間隔にすると、エレメント長の調整だけではインピーダンスが50Ωになりません。導波器と放射器の間隔を狭くするか、4エレにすると50Ωに近い解が見つかります。与えられた条件でいかに最大の利得を出すかが設計者の腕の見せ所になります。
同軸ケーブルの柔軟性に問題が無ければ1ランク太くする予定。これで初代から3dB(=電力比で2倍)ほど強くなるはずです。フィールドデーコンテストで地上波がどこまで伸びるか楽しみです。
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コメント
NEWアンテナ期待できそうですね。
FDでは呼びまわりに徹していますので捜してみます。
投稿: vpv | 2007年7月28日 (土) 10:59
FDの時は、クルマが修理中の予定、
時間的にもフル参加が難しそうです。
近場で飛びそうな場所を探して、
430MHzにもできるだけ出るようにします。
投稿: JO2ASQ | 2007年7月29日 (日) 19:11