ぎぼしダイポールアンテナって何?
メールのやり取りをしていて、「ぎぼしダイポールアンテナ」の製作記事がネット検索で出てこないことに気付きました。検索方法が良くないのでしょうか??
ダイポールアンテナは原則として1つの周波数帯でしか使えません。1本の給電線で複数の周波数帯で使うには、主に次の3つの方法があります。
- エレメント(ワイヤー)の一部を物理的に切り離して、目的の周波数に合わせる
- エレメントを分岐・並行して配置する
- 「トラップ」を取り付け「電気的な長さ」を合わせる→製作例
3.は調整が非常に難しく、測定器が必要となるので初心者向きではありません。2.は固定で使うには良い方法ですけど、構造が複雑になり移動運用で使うには限界があります。そこで、簡単・確実な1.の方法。切り離しに「ギボシ端子」を使った物が「ぎぼしダイポールアンテナ」です。
「ギボシ端子」とは自動車の電気配線などに使う着脱可能な端子のことで、カー用品店やダイソーで入手できます。断面が丸い「ギボシ端子」と、平べったい「平型端子」があり、着脱しやすいため私は平型を使うことが多いです。本来は圧着して固定するようですが、スッポ抜け対策のためハンダ付けしています。
バランは市販品、キットの他、移動運用向けにこんな作り方もあります。
使用方法を念のため。7MHzではB-E、B'-E'を全部接続、例えば28MHzではD,D'を切り離してE,E'を接続します。
設置方法は、アンテナの中央(給電部)をできるだけ地面から高く上げて「逆V型」に展開し、両端を障害物から離すことが基本です。そのための伸縮できる軽くて長い棒が欲しくなります。ギボシを切り替えるための上げ下げには滑車を使う、伸縮可能なポールを使う、ポールを倒すなど考えてみてください。
このアンテナをどこで知ったかが記憶に無いので、無断転載でしたらごめんなさい。「鉢底ネット」の使用は私の発案です。
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コメント
ありがとうございます。早速製作させていただきます。もう後は調整するだけです。
投稿: ハム太郎 | 2007年12月14日 (金) 19:16