2008年7月20日 沖縄移動2日目
中頭郡の1.9MHzが珍、との情報を得て中頭郡西原町へ。地図を見ると琉球大学周辺の丘の上が良さそう。行ってみると、ワイヤーを張れそうなスペースはほとんど無く、北側にさらに高い山があるなど厳しい条件です。ロケハンに20分ほどかかり、何とか運用を開始。時間が無いので10mホイップを設置。しかし、CONDXも悪いようで1.9MHzが飛ばない…。3.5MHzと7MHzでは何とかリクエストを満たして、ようやく宿へ。
朝のAO-51は那覇市でJE1FQV局のサテライトWACA完成へ。これでJA7KJR, JH7PKU, JE2CPIの各局に次いで、4局目のサテライトWACA完成援助交信となりました。
南城市は7MHzでも需要の多い所です。早速、7MHzで様子を伺うも、コンディションが良すぎて本州より近い所に落ちているらしく、見事に空振り。国内局より海外局の方が多く聞こえる状態でした。18MHzでは40分で77QSOの大パイル。この後、FO-29とVO-52の連続パスの後、21/24/28MHzで。ここでも凄いパイルで、コールが途切れた所でQSYしようとしても何度も引き止められました。アンテナは2.5m釣竿ホイップ+マグネット基台+アルミ板アースです。!
島尻郡与那原町でFO-29とVO-52を運用した後も、7~28MHzまでコンディション全開。14MHzでも呼ばれなくなったところで北上。浦添市、宜野湾市で運用を行うも、Esは既に終わってしまい、24/28MHzでは九州とかろうじてScでQSOできる状態。このあたりのサービスは不発に終わってしまいました。8N6RARC局に期待したいところです。この後、国頭郡恩納村にも行ったのですが、夕方になって7MHzもスキップしてしまい、HFではゼロQSOで終わりました。
うるま市でAO-51へ。南から上がってくるパスの最初は1局独占CQです Hi。本州がAOSすると次々に呼ばれました。
沖縄市ではなかなかローバンドを運用できる場所が見つかりません。米軍基地入口の広い道路での運用です。周辺に民家も街灯も無く、夕暮れと同時に本州では聞けない怪しげな動物の声も聞こえます。アンテナが不調で回り込みがひどく、対策に時間がかかります。さらに1.9MHz、3.5MHzとも+20dBほどの強烈なノイズ、いわゆる「ドラゴン」出現で完全にお手上げです。60分間で1.9MHz 4/3.5MHz 15/7MHz 13QSOと信じられない最低の出来高。さらなる災難も来そうな予感がして早々と撤収します。
那覇市は朝と同じ場所からVO-52。その後ワイヤーを張って1.9MHzを運用。ノイズが消えて信号が浮いた所で何とか8QSOできました。そして前日のリベンジで、再び中頭郡西原町へ。今度は少しでも飛びが良くなるよう海岸を狙います。
---
サテライトの録音(mp3)
(注: CW初心者の方にはちょっとハードな内容です。CW中級以上の方は「1QSOに1ID」でいかに効率良く交信できるかの参考にして下さい。)
- 那覇市AO-51(FM) 1.6MB, 7分08秒
- 南城市VO-52(CW) 2.2MB, 9分45秒
- 島尻郡与那原町FO-29(CW/SSB) 3.5MB, 14分55秒
- 島尻郡与那原町VO-52(CW) 1.2MB, 5分13秒
- 沖縄市VO-52(CW) 2.4MB, 10分17秒
- 那覇市VO-52(CW) 2.5MB, 10分44秒
南城市FO-29、うるま市AO-51は録音失敗でした。
| 0
「移動運用」カテゴリの記事
- 2024年9月16日 奈良県3日目(2024.09.16)
- 2024年9月15日 奈良県2日目(2024.09.15)
- 2024年9月14日 奈良県1日目(2024.09.14)
- 2024年9月7~8日の移動(2024.09.08)
- 2024年9月1日 長久手市・尾張旭市(2024.09.01)
「衛星通信」カテゴリの記事
- RS-44の運用周波数を変更します(2022.02.05)
- 2021年9月20日 北海道アマチュア無線オンラインミーティング2021(2021.09.20)
- 2021年5月7日 北海道10日目(2021.05.07)
- 長さ4.5cmのアンテナでサテライト通信(2021.02.10)
- オールバンド50W連続運用システム(2021.02.05)
コメント
こんにちは。沖縄運用お疲れさまでした。
7/21夕刻の7MHz CW 豊見城市 QSO 有難うございました。当方/QRP は、5W出力、アンテナは市販の中間負荷1.5m長のモービルホイップをマンション6Fのベランダから水平に突き出したモノでした。一発でコールバック!。貴殿のHPの記事でないけれど、快感でした。南城市ができなかったのは残念でした。またいつかの機会に(有るのかなぁ?)よろしくです。
投稿: JG2NUD | 2008年7月24日 (木) 22:21
サテライトの録音、これイイ(すごく勉強になる)!。私はまだSAT QSO未経験です(ので、これ前提で以下読んでください)。
①ループバックを手で追尾されているように聴こえます。リグは145MHz/435MHzを別々なんでしょうか?。「SATモード付いたリグ1台よか、こっちの方がいいかも?」。
②かつて私はPCででリグコンする要領習得に必死でしたが、今回の実況録音を聴き、「手追尾の方が、むしろ考えることなくてお手軽?」。
…と、目からウロコな感じです。先日のハムの祭典で、貴殿のSATの実演デモ見せてもらえば良かったなぁ、と今更ながら思う次第でございます。
投稿: JG2NUD | 2008年7月24日 (木) 22:51
豊見城の7MHzはQRPとは思えない強力な信号でした。TNX!
リグは手動で受信周波数を追尾しています。SATモードは使いません。
145/435MHzを別々のリグでも全く問題ありません。
送信FT-817、受信TH-F7(SSB/CWの簡易受信機能付きハンディ機)でも交信実績があります。
アンテナは、VO-52なら高利得のモービルホイップやGPでできます。
例えばVO-52ですと、435.265MHz固定で送信しながら、
受信周波数を145.879から手動で少しずつ上げていきます。たったこれだけです。
VO-52の録音で、トーンがゆっくりと高い音になっていき、急に低い音に落ちる場面があります(FO-29はこの逆)。
これが受信周波数を少し上げて(ダイヤルに触れて)手動で追尾したところです。
他局のCQに応答する場合、相手局と自分の周波数を合わせるために少し慣れが必要ですが、
計算するためのソフトや図表を使えば次第にできるようになります。
投稿: JO2ASQ | 2008年7月25日 (金) 00:27
沖縄大移動、ご苦労さまでした。
SATの西パスはどうも苦手です。
ANTを西に向けると、IVの給電点を持ち上げているポールに当たってしまうのです (^^;;
それにしても、ドップラー追尾は手動ですか・・・!!
上郡町でお会いしたとき、PCが見あたらないので、もしかしたら、と思っていましたが。
改めてASQさんのテクニックに感服です。
投稿: JH3HGI | 2008年7月25日 (金) 06:13