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2008年8月29日 (金)

急速充電器の製作

Charger12v2Charger12v1リグの電源として、短時間のお手軽移動では28Ahシール鉛蓄電池を1個、長時間の移動では2個使っています。

サテライトの場合、パスが始まってから電池切れに気付いては手遅れ。残容量には常に気を使います。蓄電池1個をサテライト&144/430MHz(10W出力で4.5A)専用に割り当てると、8時間ほど運用できます。

IC-703の消費電流はわずか2.5A。実測で15時間ほど運用できます。発電機を使わずに、車中泊で連続2日間運用できるのは、このリグのおかげです Hi

しかし、送信時に13Aほど流れる50Wのリグでは、フル充電でも3時間ほどしか持たず、電源を考え直す必要があります。現状の自作充電器はMAX20V1.5Aの定電圧充電です。電源トランスなどの特性の関係なのか、無負荷時で20Vを蓄電池に加えても、電流は1Aほどしか流れず、充電には時間がかかります。宿泊している間にホテルで充電しても需要に全く追いつきません(-_-;;) 発熱が相当激しく、これ以上の容量アップは困難です。また、充電状態で長時間放置すると過充電の可能性があります。

12V→100VのDC-ACコンバータを通して無線機用の安定化電源(MAX32A!!)から電源を供給するフローティング充電を試したものの、安定化電源の最大電圧が15Vのため、蓄電池に流れる電流は極めて少なく(おおむね1A以下)充電にはほとんど効果無し。

Charger12vそこで、過充電の制御回路付きで、車内でも使える充電器を自作しました。カー用品として市販されている充電器でも基本的には同じですが、大きさ、デザイン、安心感などの点ではやっぱり自作がbestです。電流計を新たに購入したのみで、あとは手持ちのジャンク部品です。

充電の制御はヒステリシス回路と呼ばれるものです。蓄電池の電圧が下がる場合、しきい値VLを下回ると充電を開始し、しきい値VHを超えると充電を停止します。当然VL<VHの関係があります。VLは満充電時の電圧よりわずかに低い値に設定します。

調整は、出力端子に別の可変電源を接続して、リレーを強制的に作動させるか接点を切り離し、規定の電圧でTr2のコレクタ電圧がLow/Highレベルになるよう調整します。その後、Low/Highレベルに切り替わった時にリレーが確実に動作するよう、Tr3のベース抵抗を調整します。実測によりVL=12.8V、VH=14.0Vと決まりました。VLが高過ぎると、充電が終わってもすぐに再充電が始まってしまいます。リレーと並列の1000μFは、出力開放時にリレーが「ブー」と鳴るのを防ぐためです。

ACアダプターは19V3.2Aと書かれているのに、実際は4A近く出力でき、充電がサクサク進みます。満充電になれば自動的に充電が終わるので、移動中でもほぼ満充電の状態を保つことが期待できます。これらを太陽電池、風力発電、回生ブレーキで回収した電力などで補うことも面白そうです。

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