衛星の全日照を予測する
全日照の謎が解決したので、どの衛星がいつ全日照になるか、ズボラな計算ですが、ある程度の予測ができるようになりました。
全日照の概算方法
- Sat Trackで、3月~9月の場合は北緯80°付近、9月~3月の場合は南緯80°付近における軌道要素を調べる。正しくは、「食率が最大となる緯度」を求めるべきですが、私はこの計算方法を知らないので、おおざっぱな近似です。この辺りの緯度は北極点・南極点より食率が大きいはず。
追記8月8日: AO-7は南半球で日陰になる率が高いなど、衛星によって違うようです。いろいろな緯度で試してみるしか方法は無いかも。 - 各1か月間における、Visの出現パターンを見る(参考)。Dは昼間、Vは可視(衛星に太陽光が当たっている)。Nは地球の陰、左からAOS、MEL、LOSの順番。
FO-29は南半球(冬になる側)でNNN(日陰)が続いても、短時間ならトラポンONが続くようです。秋分(9月23日)近くまでは現在の状態が続くと予想。その後数ヶ月は1日1パス(それ以下かも)の状態が続き、2009年後半にはVの比率が増えて、再び常時使用可能になるでしょう。2008年11月1日00:54JSTのパスの「おねだり」は、残念ながら不可能と思われます。
DO-64は各観測地点でDまたはVが付いていればON、と見れば良さそうです。21時過ぎの便はNの比率が高く難しそうですし、日没が早くなると午後の便は全て使えなくなります。(Sat Trackに未掲載のため、軌道が近いCUTE-1.7+APDIIで代用)
AO-7の今回の全日照は長そうです。2008年8月中旬から2009年5月上旬まで続くと予想。その後いったん全日照は中断し、7月下旬から再び断続的に全日照になると思われます。この衛星は16年くらいの周期で全日照の割合が高い時期がやってくるようですので、次の完全復活は2025年???
この予測が当たれば、午前中にAO-7、DO-64、VO-52、FO-29と連続して来ることになります。追っかける方も移動する方も大変です。
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コメント
AO-7 Logによると日本時間の今朝ほど(8月7日)からA-modeになったみたいです。ASQさんの予測より1日早いですが、ほぼ当たりです!!
投稿: SJV | 2008年8月 7日 (木) 14:56
SJVさん、ありがとうございます!!
先ほど17:54のパスでmode Aを確認しました。
投稿: JO2ASQ | 2008年8月 7日 (木) 18:28