模型でみる衛星の軌道
衛星の「全日照」とはどんな状態なのか、文章を読んだだけでは良く分かりませんでした。夜なのに(バッテリーを積んでいない)DO-64が使えるのは何故??
そんな疑問を解決するために、地球儀を使って模型を作ってみました。
赤い針金が衛星の軌道、黄色い物体(発泡スチロール)が衛星です。針金は地球の直径より大きな円形にして、地球儀の上に固定します。衛星軌道と地球儀との固定は、目玉クリップとアルミ針金を使用しました。
低軌道衛星を対象として、高度は約1000kmとしています。また、軌道は経線(自転軸)に平行ではなく、やや傾斜しており、北極点・南極点の天頂は通らないようです。
衛星は赤い枠の上を1周約100分ごとに周回します。地球は北極星から見て反時計回りに自転しています。いったん衛星が見えた後、次に周回して戻ってきた時には、地球が自転した分だけ西寄りに見えます。
衛星の方位・仰角を知るには、方位盤の中央から糸を出した道具を使います。
19時~20時に見られるVO-52東パスを例に示します。下の写真左が、日本の南東側から衛星が接近してきた(AOS)、写真右が日本の北側へ衛星が遠ざかっていく(LOS)の様子です。
全日照とは、例えば地球、太陽、衛星軌道が下図のような位置関係にあり、衛星が軌道のどこにあっても太陽光が当たっている状態をいいます。右側の電球が太陽と思ってください。地球の右半分に光が当たり(=昼)、左半分が影(=夜)です。
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コメント
私のようなド初心者にも大変よく分かるすばらしい記事をありがとうございます!
次の運用は、この地球儀と方位盤を思い浮かべながらやってみます。
投稿: MQY | 2008年8月 1日 (金) 13:08