トランスバーターの再調整
購入から1年半を経過した、マキ電機の1200MHzトランスバーター(現在は製造休止)。経年変化により性能が低下したようなので、再調整しました。
1. 局発の安定化
周波数が5~6kHz低く、次第に上がっていく傾向にあるため、ここやここを参考に水晶のケースをシャーシアースに落としました。電源投入直後の周波数変化が小さくなったような気がします。なお、スタンバイ端子は自作の外付け回路を使用しているため、これが原因となるQRHはもともとありません。
2. 局発の周波数調整
局発のコイル(050と印字)のコアを回して周波数を調整します。幸い、私の住む所では、少し高台に上がればJA2IGYビーコン(1294.52MHz F2)が受信できるので、無変調時のキャリアに合わせて周波数を調整しました。
コイルのコアがボビンの奥深くに埋まっていて、普通の調整ドライバーでは抜き出せず、精密ドライバーの先にビニルテープを巻いたもので調整しました。金属むき出しのドライバーではコアを割る可能性があるので、これは重要です。
3. 受信部の同調の調整
最近数ヶ月、トランスバーター内で発生するノイズレベルが異常に高く、S9まで振ることもあります。通勤途中に車内アンテナでビーコンが聞こえたはずなのに、今では聞こえない場所も多くなり、明らかに受信能力が低下しています。キャビティの同調ネジを回して調整しました。
製作当時は、増設したプリアンプのみ同調を調整していましたが、今回は元から入っている受信段も調整しました。元から入っている側の同調が非常にクリティカルで、同調を変えるとノイズレベルが大きく違います。
「静かな中から信号がフワフワ浮いてくる」状態から「激しいノイズの中からRITを回してビートを識別する」状態まで変化することが分かりました。
信号がきちんと受信できることを確認しながら、ノイズはできるだけ減らした状態に再調整しました。これで空ノイズはS2~3となり、長時間のワッチも快適になるはずです。
定期的な保守・点検は大切ですね。
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コメント
こちらも再度気を引き締めて追っかけします。
投稿: PQM | 2008年9月10日 (水) 23:28
アースはKICさんとマキさんの社長から教わりました。最近はシャックの飾り物になってますが(^^;。
投稿: JH1RYE | 2008年9月10日 (水) 23:53
5600MHzも年内には準備したいです。
投稿: JO2ASQ | 2008年9月11日 (木) 22:01
5600MHzか・・・・!!
もうしばらく1200MHZと2400MHzで頑張りますので御支援よろしく。
投稿: PQM | 2008年9月12日 (金) 22:55
この記事へのコメントではないのですが・・・。
9エリア大移動、ご苦労さまでした。ブログに挙げておられた予定地は全て追っかけさせていただきました。鳳珠郡を始め、全ての市・郡がSATでは1stでした。
本当にありがとうございました!!
投稿: JH3HGI | 2008年9月15日 (月) 07:05
5600の準備ができたら試験にお付き合いしますよhi
投稿: きこり@JH最大の難所 | 2008年9月16日 (火) 18:10