電離層の現況と予想
HF帯の電波は、地上数10km~数100kmにある電離層に反射することで、見通し距離外の遠方に到達します。…という話を4アマ講習会で毎回、熱く語ります Hi
電離層には大きく分けて3種類(+あと1種類:Es層、ここでは省略)があります。
- F層:いちばん高い所にある層。ここまで到達すれば海外DXは確実。太陽黒点数が増えるほど、電波を反射しやすくなる。
- E層:昼間に主に出現。7MHzの国内近距離伝搬の主力。夜間は消滅するか、中波帯だけを反射する。
- D層:昼間のみ出現、ローバンドの電波がE層に到達する前に減衰させてしまう。夜間は消滅。
ここから本題。
現在、どういうわけか、昼間もE層がほぼ消滅状態にあり、少なくとも今後1~2週間は回復しないと予想しています。つまり、7MHzでの国内近距離QSOでの主力となる電離層が機能していません。現時点で、イオノグラムの国分寺や山川が瞬間的に5~6MHzになるのは、イオノグラムで本来想定している(?)E層ではなく、F層の「おこぼれ」によるもので、E層による正規伝搬と比較すると、カスカスに弱いはずです。
太陽黒点の数の上昇に伴い、F層が次第に活発になっているため、18MHzや21MHzでDXが大当たり、という話を聞きます。このF層が強力になると、夜中のとんでもない時間に7MHzの近距離オープンがあったりもしますが、今はそこまでの勢いはありません。みよし市1日目の深夜が、まさにこの状態でした。
従って、今後しばらく、7~28MHzの近距離QSOが期待できなくなります。その間、V/UHF、衛星、デジタル、135kHz…と何を楽しみましょうか。
[1月14日追記] 1月24日からE層復活と予想。
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コメント
「1月24日からE層復活と予想。」ですか。
それを信じて、来月は海外から出ようかな。
(ライセンスが間に合えばの話しだけど)
投稿: DOR | 2010年1月15日 (金) 00:57
おぉー海外!
M層とJ層は次の新市までお休みでしょうか。
投稿: JO2ASQ | 2010年1月15日 (金) 20:44