135kHz アース板の電気的効果の推測
135kHz帯で地面に置いた金属板をアースとして使う場合、アースとしてどの程度の電気的効果があるかを推測しました。
137kHzにおける平行板コンデンサのインピーダンスを計算した結果を示します。
地面が完全導体で、その上に金属板を置いたと仮定した場合に相当します。この値が50Ωと比較して小さければ接地型アンテナ、大きければ非接地型アンテナに近付く方向で動作します。
現実と大きく離れた仮定ですので、この結果を実際のアンテナの特性と結びつけて考えるには無理があります。しかし、アース板の効果を相対的に比較するには役立ちます。
例えば1辺30cmの金属板(0.09m2)を数枚使うと、インピーダンスが100Ω近くになり接地型アンテナの動作に近付くと思われます。一方、自動車を面積6m2、地面からの距離10数cmの導体板とみなすと数kΩのインピーダンスがあり、アースとしての動作にはほど遠いことが分かります。
| 0
「135kHz」カテゴリの記事
- 開発中の135kHzリニアアンプ(2010.12.16)
- 135kHzアンテナインピーダンスメーターの改良(2010.12.03)
- 135kHz リグの小型化(2010.06.24)
- ケーブルフィッシャー(2010.06.15)
コメント
いつもお相手ありがとうございます。
JA9URです。
大型アースマット実験してみました。
キャンプ用のスポンジマットの裏に糊つきアルミ箔を前面に張ったもの。1.7x0.6m(約1㎡)を地面に置いた場合。
アンテナは7=1/4λ 3.5・1.9=13mのベースロードホイップ。マッチングトランス入り。
7MHz 良好(SWR1.1)
3.5MHz 何とか実用になる。(SWR1.5程20mのラジアルをつけると1.1まで下がる。)
1.9MHz やはり容量不足。(SWR2 20mラジアルをつけると1.1)
1.9ではこのマット2枚が必要な感じで、それなら、ラジアルのほうが簡単?。
135KHzになると????(設備がありません。)
ついでに、BR210でimpも測ってみましたが、この種のアンテナではなぜかでたらめな(?)数値25オーム程度が表示され使えません。<変換トランスでUPしているにもかかわらず。 接地抵抗分はアナライザには表示されないのか?>
投稿: 吉本 | 2010年3月 3日 (水) 16:55
こんにちは。
貴重なデータ、ありがとうございます。
私の車では、なぜか3.5MHzだけインピーダンスが低く、
10オーム程度を示すこともあります。
車自体の自己共振があるかもしれません。
投稿: JO2ASQ | 2010年3月 3日 (水) 18:46