135kHz リグの小型化
135kHz送・受信機の製作記事がいくつか公開されています。しかし小型化をアピールした製作例はほとんど見かけません。
そこで「135kHz帯ハンディートランシーバー」の製作に取り組んでいます。出力は、放熱に多少の問題があってもよいので、50W出ることを目標とします。
小型化の主なポイントは2つです。
- 回路の簡略化
- コイルの小型化
1.について。送信機に関しては、間もなく発売されるFCZ136などを使わなくても、抵抗結合の直結アンプにすることで、部品点数を減らせます。私の知る限りではDF3LPのFig.2が良い例と思います。終段素子をMOS-FETにすれば熱暴走の心配も無いはずです。
受信機は、1エリアで高性能のアンテナを上げない限りは、バンド内に何局も出てくる状況は考えにくく、回路が簡単なダイレクトコンバージョンで実用になるのではないでしょうか。現に、私が50MHzの運用を始めた頃は、自作のダイレクトコンバージョン受信機のみでCWもSSBも受信していました。強烈なEスポが出ない限り問題ありません。
2.について。コイルの設計について、従来はMMANAのオプションにあるインダクタンス計算を使うか、長岡係数で計算してインダクタンスを求めていました。「漬物樽コイル」もこの方法で設計しています。しかし、これでは1層巻きのコイルにしか適用できないので、小型化の限界があります。
1号機ではπ型ローパスフィルタ用のコイルとして内径25mmの水道用塩ビパイプを使いました。これが3~4個も並ぶとスペースを取ります。しかもある程度離して配置しなければなりません。
そこで最小分解能が0.1μHのLCRメータを購入しました。コイルはミシンのボビン(100円ショップ手芸コーナーで入手)に巻いて実測で製作。この効果は抜群で、体積比で1/6程度の小型化ができました。
同様に、漬物樽コイルを多層巻きにして、飛行機搭載可能バージョンも構想中です。断面は四角い方が収納に便利でしょうか?
あとは量産が可能かどうか…です。移動運用に行けなくなるかもHi
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