トランスバーター用キャリコン
マキ電機のトランスバーターは、親機から送信すると自動的にトランスバーター側の送受信が切り替わります。そのためFMでは、電源と同軸ケーブルを接続するだけで使えます。
高速CWでは、トランスバーター側の送受信切り替えの速度が追いつかず、符号が欠けてしまいます。それを防ぐため、送信終了後に少し遅れて受信に切り替える、いわゆるセミブレークイン回路を自作して、スタンバイ端子を制御して使っていました。これは、送信波の一部を小容量のコンデンサで検出し、遅延回路を通してリレーを動かすものです。SSB用のプリアンプやリニアアンプに一般に使われている回路です(図は省略します)。
しかし、この方式ではトランスバーターを使わない時、検出回路による損失が気になっていました。それを使わずに、CWでスイッチによる手動スタンバイをすると、操作が面倒です。
そこで、電鍵操作を検出してトランスバーターの送受信を自動的に切り替えるキャリコン(=キャリアコントローラー)を製作しました。ダイオードを使って親機のキーイングを分岐させているところが重要です。本体は65×65×30mmの小型です。
送受信の切り替えが確実にできますので、SHFでも高速CWが可能です。また、送受信系の挿入損失が無く、精神的に安心です。
電信/電話がそれぞれ得点になるコンテストでは、ごく稀にSSBのリクエストがあります。その場合のPTTはトグルスイッチによる手動です。
(写真左は同軸切替器。430/2400/5600MHzの3回路)
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