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2011年9月15日 (木)

IC-7000Mの電圧-出力特性

HFで現在使っているIC-706mkIIGM(50W)は、フィルターの切れが鈍く、大パイルになると複数信号の分別が難しくなります。満足できるリグが欲しくなり、ハムフェアでIC-9100などを検討しました。

移動用には大きすぎるという結論になり、IC-7000Mの最新ロットを名古屋の某店にて購入。通販以下のウフフな大特価でした。現在、変更申請中+操作を習得中です。実は、私は携帯電話などのメニュー掘り下げ方式が苦手で、操作を理解するまで時間がかかるかも… Hi

430MHzが20W→35Wに増強されたのも期待。

IC-7000Mは電源電圧の低下に弱いとウワサがあり、実測してみました。条件は私の移動設備と同じ、電源コードを1.5mとして最大定格30Aのバッテリークリップを取り付けたもので、安定化電源の電源端子に挟みます。安定化電源の電圧を変化させ、送信中の端子電圧(リグ内部の電圧ではない)と出力電力の関係を測定しました(クラニシRW-151D)。

測定周波数は、HFの下限1.9MHzと上限28MHz、経験上パワー低下が最も顕著に現れる50MHz、そしてパワー低下をあまり感じたことのない144MHzとしました。

なお、私の測定環境では出力電力の測定精度は期待できません。同じ条件で測定した場合の相対的な差と考えてください。

Ic7000m

IC-7000Mは電源電圧9.56V、IC-706mkIIGMは9.24Vで電源が入らなくなりました。13Vでは、ほぼ50Wに近い出力が得られました。現用機のIC-706MKIIGMが50W出ないことにビックリ(笑)。

送信時にメーターをPo表示にすると、IC-7000Mは43W以下、IC-706mkIIGMは42W以下で100%表示が消えます。これは各バンドともほぼ同じでした。

そして、12Vでは、IC-706mkIIGMでは144MHz以外でPo=100%が消えるのに対し、IC-7000Mではどの周波数帯もPo=100%表示が出ました。

安定化電源を使っている限りでは、IC-7000Mが電圧低下に特に弱いとは言えませんでした。

実際のバッテリーでは内部抵抗が無視できないので、送信時の消費電流が大きいと電圧、すなわち出力電力が低下します。IC-7000Mの消費電流が大きく、結果的に出力電力がIC-706mkIIGMより低くなる可能性は考えられます。消費電流の測定は今後の課題です。

私の移動運用ではバッテリーの端子電圧を監視しており、送信中でも11.5V以上は確保しています。

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