2012年3月17日 奄美1日目
今回の移動運用は、CWで各バンドでリクエストのあった奄美。地理や歴史の教科書に出てくることも無く、名古屋からはANAとJALの乗り継ぎで運賃が高いこともあり、身近で奄美に行ったことのある人はほとんどいません。
奄美大島は広く、山道が多いため、移動に時間が掛かります。1市2町2村の全てから運用するには、かなり綿密な計画が必要です。携帯電話の通じる場所探しや、食料の調達も難題となります。
今回も、鹿児島空港から奄美空港へは荒れ模様の天気でした。奄美空港から奄美市街まで雨の中を約1時間、荷物を受け取り市街地の公園でレンタカー移動運用セットを展開。FO-29に何とか間に合いました。
ホテルにチェックインの後、奄美市街から約2.5kmの山の上にあるあかざき公園で運用開始。ここはトイレと自販機があり、携帯電話の電波も問題なく、快適に運用できます。
15時の予告の時間には28MHzから開始し、14MHzまでQSYを3巡しました。Scが使える4・5・6エリアと、正規伝搬でできる8エリアは、ノイズに悩まされながらも28MHzまでの全クリが数局。しかし1・2エリアの28MHzはあと一歩のところで浮いてきません。
日没とともにCONDXの低下がはっきり分かるようになり、18時過ぎに10MHzにQSY、大パイルが続く中、VO-52の時間に合わせてSAT QSY宣言。
復活後、初めての運用となるVO-52はトランスポンダが代わっていました。ダウンリンクが2kHzほど低くずれており、AGCも掛かりやすい状況です。本州からみると仰角が高すぎるパスで、それほど大きなパイルにはなりませんでした。
SATの後、50MHzのリクエストがあり、ローバンドのロングワイヤーを展開し、それに手動チューナーで50MHzにマッチングして運用しようとしました。ところが問題発生。ロングワイヤーアンテナをアンテナアナライザにつなぐと、指針が全ての周波数で振り切れました。
このような状態では、まずアンテナの断線を疑います。しかし7MHzなどは強力に受信できており、テスターでアンテナの導通を調べても問題無し。1.9MHzを受信するとAM放送が聞こえる…敷地内に中波放送の送信所があり、ローバンドは混変調で運用できない状況と分かりました。そこで場所を変更することに。
時々、激しい風と雨が吹き付ける中、海岸で運用できそうな場所をロケハン。ロケが良く民家の無い所は、多くの場合で携帯電話が通じません。ようやく見つけた場所は住宅街で、民家から30mくらい? 目立たないようにアンテナを展開しました。荒れ模様の天気で、近くを通る人はいませんけれど。ノイズは気にならないレベルで、1.9~7MHzを行き来して最後はRTTYで締めました。
※日中、雨が強くて写真が撮れませんでした。
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