2012年7月16日 宮古郡多良間村3日目
3日目は朝から磁気嵐という情報がtwitterなどで流れてきました。各バンド何も聞こえず、イオノグラムにも反射源が映らない、最悪の状態。18MHzや21MHzが短時間の浮きを狙ってカスカスQSOできる程度。10MHzも死んでおり、午前の部は約70QSO、まさにお手上げ状態。
10時から滋賀コンテストに参加。7MHzはSメータが全く振れない県内局を周波数を変えながら何度も呼んでゲット。援助のつもりが本当に妨害になってしまったかも。14MHzで7・8エリアが少し出来た他は呼べる強さの参加局がおらず、あっさり終了。午後もCONDX回復の気配は無く、さらに突然の激しい雨。運用する気力が無くなります。
レンタカーですので、雨が降ってくると窓を閉めて、車内を汚さないように注意します。気温が30度近くあり、車内は蒸し風呂状態。そこでエンジンをかけてエアコンON。特に10MHzあたりがエアコンノイズの影響を受けやすく、呼ばれているのに取りきれなかったかもしれません。大変失礼しました。
50MHzはカスリもせず。3日間でCWではQSOできたものの、SSBとRTTYでは、ついに1局もQSOできませんでした。
夜の部はアンテナ南北張りでLB狙いです。昨日まで完璧に動作していたフルサイズDP、この日は地面が湿った状態での設置です。アンテナアナライザで見ると共振周波数が低い方にズレていました。ワイヤーが引っ張られて伸びたのかな、と思い、両端を1mずつ切断して、SWRを測ったらNG。アンテナアナライザの周波数表示に誤差があったようで、そのままの寸法で全く問題無しでした。切らなきゃよかった…。先端付近を地面に接触させて共振周波数を下げ、何とかSWR=3付近で運用できました。
7MHz CWの後、3.5MHz、1.9MHzへ。日没前後はドラゴンノイズが無く、8エリアの1.9MHzが3局できました。しかし20時30分を過ぎた頃からノイズが増えてきて受信が苦しくなり、RTTYにQSYして様子を見ました。
ところが、21時を過ぎると空電ノイズが入るようになり、22時近くになると突然の激しい雷雨。自分の車と違い、雨具や着替えは必要最小限しか無いため、撤収を強行できません。雨が弱まる気配が無く、とりあえず伸縮ポールを最低限の高さに伸ばして10MHz RTTYを運用。雷鳴が激しく、リグが壊れないか本当に心配でした。雨が上がるまで1時間以上待ってようやく撤収。ローバンドCWの延長戦は出来なくなりました。天気には勝てません。
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「嵐を呼ぶ男」「Eスポに出会う確率より、台風に出会う確率の方が高い」私の大移動。今回も、磁気嵐だけでなく台風も呼んでしまいました。
17日の朝は、明らかに台風接近と分かる強風で、運用は中止。欠航の可能性を考え、可能ならば早めに移動しようと考えました。予想通り、飛行機は欠航。宮古島までフェリーで移動する手配をしました。幸い、海は荒れておらず、宮古空港には順調に到着。宮古空港から離島行きは欠航便が多く出ていました。那覇行きは通常運行で滑り込みセーフ。那覇に着くと暴風雨で大荒れ。台風の西側は飛行できる可能性が高いようで、名古屋(中部)は遅れがあったものの運行しており、何とか帰宅できました。
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現地の様子メモ
- 「12時に太陽が南中」という感覚が違っていた。明らかに東寄り。
- 海上で、見える範囲に人工の明かりが無い環境(船、街灯、自販機)を初めて体験。
- ウロコが緑色の、沖縄特有の魚の刺身(イラブチャー?)を初めて食べる
- 水道水がかすかに塩辛い
- 日曜日は、フェリーが欠航、郵便局が休み。とにかく静か。
- コンビニは無い。スーパーが2軒向かい合わせにある。弁当は販売されているが、買える時間は限られる。
- 金融機関は郵便局とJAしか無い。クレジットカードは使えない。現金が足りなくなると悲劇。
- 気温は33度以上にならない。日差しが強く、暑さよりも熱さを感じる。
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コメント
南の島の真っ暗な夜、静かな日曜日など貴重な?体験ですね。
お疲れ様でした、お土産話お聞かせ下さい
投稿: CPI | 2012年7月22日 (日) 06:15
多良間村ExPedお疲れ様でした。貴殿の運用記からは、コンディションが今ひとつの為、不完全燃焼で、ひしひし悔しさが滲んできてる様に感じます。しかしフォローでもないですが、貴殿の兼ねてからの目標(+我々の兼ねてからの待望?Hi)の、「魅惑の地」から、電波を発射できたこと、兎にも角にも素晴らしいことだと感じます。私も6m Es SSBで、貴殿の興奮で満ちたお声(いや、貴殿は常に冷静オペでした、Hi)を59で聴きたかったです。でも今回「多良間村からのFSK、SAT」など、その道のマニアの方々の間ではレコードが残せたのではないかと思います。またいつか、いや、また他の「彼方の地」からのQRVで、我々を夢中にさせてくださることを、切に期待しております。
投稿: JG2NUD | 2012年7月22日 (日) 21:43
今回は特に、追っかけの側の楽しさも伝わってくる移動でした。
次の機会も楽しみにしています。
投稿: JO2ASQ | 2012年7月23日 (月) 21:17