2019年11月16日 福岡県1日目
市町村の数が多い割に移動局が少ない福岡県。特にサテライト移動局は少なく、私がサテライトを始めた当時から、WACAやWAGAの最後に福岡県が残る傾向がありました。さらには1.9MHzの移動局も少ないので、やはり福岡県は難関です。
昼間にサテライトが連続する週末を狙って、主に町村を狙って1泊2日の本物の弾丸ツアーを計画しました。
私の移動としては珍しく、晴れ過ぎた天気で、風もありません。ところが、こんな時こそ何かが起こる…。行きの飛行機が機材トラブルで到着が40分遅れました。志免町は10時台のCAS-4Bから始める予定だったところ、1パス遅らせてCAS-4Aから開始。町の中心部で広い駐車場を見つけました。レンタカー移動の1パス目は、機材の配置がいつもと違って操作に戸惑うことがあり、さらにダウンリンクが弱くて、スリリングなパスでした。
サテライトの運用を最優先にするため、HFは短時間運用になります。伝搬のコンディションが悪く、おそらく2エリアあたりでは7MHzで近距離が聞こえず、何も面白くない状況と思われますが、6エリアでは7MHzでそれなりのパイルになります。7MHz CWでは20分ではパイルが収束せず、これに10MHzなどを加えるとHFの運用に相当な時間が取られそうと分かりました。
須恵町も町の中心部で運用。この町は東側に山があり、CASシリーズはLOSが早くなります。早めにSSBを仕掛けて何とかさばき切りました。
太宰府市はリクエストがあった所です。有名観光地のため駐車場の確保が難しく、北側に山があるためサテライトの運用も厳しいことがあります。そこで、CASシリーズの高仰角パスをここで予告して、東西方向にそれなりに開けた駐車場を確保しました。HFは7MHzで大パイルになることが分かったので、10MHzで素早くさばきます。
ところが、ここでトラブル発生。CAS-4Bのダウンリンクに強烈なノイズがあり、ダウンリンクが異常に弱くて自分のループが取れなくなりました。144MHz帯のSWRが∞になることがありました。同軸ケーブルに衝撃を与えると短時間だけ聞こえるようになりました。とりあえず、CWだけ、だましだまし運用して、原因を探りました。
給電部の同軸ケーブルに張力が加わったことでSMA-Pコネクタの心線が引っ込み、さらに外ネジが緩んで接触不良が発生したと断定。SMA-Pコネクタに同軸ケーブルを押し込んで心線が引っ込まない状態にして、同軸ケーブルを丸めて張力が加わらないように応急処置をしました。今回の移動運用では、機材を最小限にするため工具を持ってこなかったので、素手で対応できるレベルの不具合で助かりました。
続いては予告を出していなかった筑紫野市、ここはサテライトのリクエストもありましたが、HFでもそれなりに需要があると思われます。カミーリアという広い公園の駐車場で、低めのXW-2Bを狙います。HFは予想通り7MHz CWで長時間のパイルになりました。昼間は20℃近くなって汗ばむ陽気、夜は冷え込むため、荷物を最小限に絞った状況では体にこたえる運用となりました。
夜のローバンドは嘉穂郡桂川町にしました。1郡1町で、立地的に「何かのついでに立ち寄る」場所ではないため、ローバンドもサテライトも珍しいようです。この町はスポーツ施設が多く、運用場所は3か所がすぐに思い浮かびます。今回は町の北部にある総合グラウンドを利用しました。サテライトは大パイルになって当然。7MHzも夕方のフェードアウト前に何とか確保。そして、ここでの1回限りの使用のために持ってきたタイヤベースと伸縮ポールを使ってロングワイヤーを展開。3.5MHzは長時間のパイルになり、1.9MHzではコンディションが悪くFT8もあまり見えない中、多くのQSOができました。
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