2020年2月2日 1.8MHz帯対応 釣竿ホイップアンテナ
最近の移動運用では、コンクリート製旗立て・7m釣竿・AH-4の組み合わせをよく使っています。
これとは別に、M型コネクタで自立するタイプ(モービルアンテナ基台に差し込むだけで使える)のアンテナも製作していました。従来使っていた長さ3.6mで1.9~18MHzに対応したものを発展させて、もう少し長くしてゲインを稼げないかと考えていました。
当初、長さ4.5mのグラスファイバー製の安価な釣竿で製作したところ、重すぎてM型コネクタでは自立が困難でした。そこで長さ5mのカーボンファイバー製の釣竿(DAIWA 波路 硬調、軽いけれど高価)に交換した結果、実用化の目途が立ちました。
そこで、1.8MHzのバンド拡張の話が出てきて、それならば1.8MHzにも対応できるようにと手直しをして、ついに完成しました。
コイルが微調整用コイルとバンド切り替えコイルの2段に分かれています。微調整用コイルは1回巻きごとに設定が可能で、1.8MHz以外のバンドでは短絡しておきます。バンド切り替えコイルは各バンドごとに固定タップが設けてあり、それぞれバンドの上端付近でSWRが最低になるようになっています。もし、使用する周波数でSWRが高い場合は、微調整コイルの巻数を増やして調整できます。
インピーダンス変換トランスは、特に3.5MHzではインピーダンスが50Ωより低くなるため、インピーダンス変換でSWRを下げやすくするために設けたものです。
製作は、M型コネクタと釣竿の連結と、固定タップの位置の調整に膨大な手間がかかっています。M型コネクタ・アルミパイプ・水道用塩ビパイプ・エアコンの配管用部品を削り出して、すき間なく連結できるように加工しました。同じ物をもう1個作れと言われても無理でしょう hi。固定タップの調整は高い周波数から順に、巻数を確定していきます。屋外に出て車にアンテナを設置→アナライザで各バンドのSWRを測定→電線を切ったりつないだりしてコイルを巻き直し→屋外に出て車にアンテナを設置…の繰り返しです。
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尾張旭市では到着が遅れてアンテナを調整する時間が無く、AH-4を使用しました。
名古屋市中区は名城公園の路駐スペースで初使用しました。1.9MHzではIC-7300のSWR計のバーが1個も点灯しない状態までSWRを下げることが可能で、長時間送信後も安定しています。気温が低い時期はSWRが安定しますが、炎天下の運用ではコイルの発熱でSWRが変動する可能性があり、今後も安定して使用できるかは未知数です。3.6m長よりも5m長の方が明らかに信号は強い感じで、アンテナ自体が同調しているためノイズに強く、カスカス信号に対しては非同調ワイヤー+AH-4よりも有利と思われます。
名古屋市熱田区のいつもの場所で運用しましたが、7MHzのコンディションがあまりにも悪く、10MHzと14MHzでの使用機会はありませんでした。
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