2021年7月25日 奄美3日目

奄美大島の南側にある宇検村、瀬戸内町への移動です。奄美市の中心部から宇検村へは約40km、そこから瀬戸内町へは約30kmあります。大雨の後で道路に枝が落ちていたり、土砂が積もっていたりする場所があり、慎重に運転しました。

宇検村は、村に入ってすぐの赤土山展望台がロケが良いだろうと期待していました。この場所は以前にも運用場所として検討したものの、スマホが圏外で断念したことがあります。さすがにこのご時世ならいけるだろうと思っていたら、やはりダメでした。

そうなると、村の中心部の国民体育館しか場所がありません。北東側に山があり、厳しいロケです。山に囲まれてサテライトが運用困難な秘境といえば、熊本県の五木村、高知県の大川村などが思い当たりますが、アクセスの難しさを別にしても、最難関は宇検村と思います。

HFのハイバンドはロケがあまり関係ないので、ダイポールアンテナで運用開始です。風はあるものの、この時点では雨は小降りでした。運用開始後の7MHzではあまりパッとしなかったものの、次第にコンディションが上がってきて28MHzまでほどほどのパイルになりました。1バンド20分以上の運用では、1か所3時間の時間制限では余裕がなくなってきます。最後は15分延長で、次の瀬戸内町に向かいました。

瀬戸内町は市街地の北側に山があり、サテライトの運用には適していないので、初めて運用する高知山（こうちやま）展望台に行ってみました。ここは観光地としてレビューがいくつか書き込まれており、近くにゴルフ場もあるので、スマホが使えると予想しました。ところが、移動途中に雨が強くなり、展望台に着くと暴風雨になりました。サテライトのアンテナに水を満たしたポリタンクを吊るしても固定できないほどの、猛烈な風になりました。

CAS-4BとRS-44は何とか運用しましたが、これまでの移動運用で経験したことが無いような暴風雨で、雨雲レーダーを見ると1時間に80mmクラスの雨雲が通過中でした。撤収中にサテライトのアンテナが猛烈な勢いで飛んできて手首の外側に当たり、負傷して応急処置をしました。軽量化してあるアンテナでこれだけ大きな傷になったので、もし頭に刺さったりしたら病○行きになったかもしれません。

この状態では運用自体も危険ですし、土砂崩れなどで下山できなくなる可能性もあるので、市街地の安全な場所に移動することにしました。以前にも運用したことがある大湊緑地公園です。相変わらず、伸縮ポールを伸ばすことも困難な強風だったので、ロングワイヤーを伸ばせるだけ伸ばして、木に引っ掛けて揺れを防止し、手動チューナーでお茶濁し運用しました。さすがにこちらの信号は弱かったようで、聞こえないのに呼んでくる局が丸分かりでした。結局、ハイバンドが弱いながらも開けて、予定の時間までほどほどのパイルが続きました。

撤収時には雨が上がり、空港に着く頃には風も弱まってきました。嵐の中、本物の弾丸ツアーから無事に帰還しました。

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離島メモ

・船の欠航が続いており、食料品が入荷しなくなりました。

朝食
朝のコンビニ（F店）、食料品がほぼ無くなっていました。冷蔵ショーケース、パンなどを陳列している棚は、ほぼ完全に空でした。
保存食やレトルトパックの総菜までも無くなっていました。
店内調理の揚げ物はありました。あまり好きではないのでパス。
カロリー摂取できる食べ物を探した結果、朝食はピーナッツ、じゃがりこ、ようかんになりました。

昼食
昼休みを過ぎて普通の飲食店は空いていないので、ファミレス（J店）へ。
出来ないメニューのリストを渡され、出来るものを探すのが大変でした。
ミックスグリル（ブロッコリーなし）とライスでした。

・奄美市の市街地には、大規模な繁華街・商店街があります。宮古島、石垣島もそれなりに賑わっていますが、奄美は若者・観光客向けの感じが薄く、風格のある老舗が多いように思います。あと、奄美は港が徒歩圏内でタクシーを使わなくても行き来できる、土地が狭く大型店が少ない、駐車場が大都市並みに高いといった、他の離島には無い特徴があります。

・スーパーマーケットでは、昼間は、おにぎり（沖縄仕様）、揚げ物メインの弁当、自家製パン、寿司を売っていました。寿司はボリュームが多すぎて、運用の途中で食べたら眠くなりそうなので止めておきました。

・FMラジオ77.7、ほとんどが伝統音楽で、たまに子育て情報などがあります。音楽は、歌い手＋三味線＋口笛のようなヒューヒュー　が鳴り続けるのが特徴（音楽に詳しくないので、うまく説明できません）。時報は奄美の方言に続き、太鼓でドン、ドン、ドン、最後は仏壇の鐘の音でチーン。

・長期の欠航で、島から発送する荷物が滞っており、機材が自宅に戻ってくるまで相当の日数がかかる予定。