2022年2月19日 大野郡白川村ほか

2月は昼間に使える衛星が多く、3月になると11～18時頃に（AO-73しか使えない）衛星の空白時間帯が発生します。そこで、サテライトの町村マニア向け移動を2月に強行することにしました。

スケジュールを決めるに当たり、次のような要因が重なりました。

• 19日(土)の昼間は晴天、19日(土)の夜から20日(日)が雪の予報だった
• 19日(土)0900JSTからARRL DX CWコンテストがあり、HFの運用に影響がある
• 19日(土)の午前中に、衛星の高仰角のパスが多く、秘境での運用に対応できる
• 日曜日は帰りが遅くなると困る

確実に需要がある山間部の秘境・大野郡白川村で、7MHz CWを9時までに運用して、続いてサテライトの高仰角パスを狙う予定にしました。その後、高山市に移動し、前日の道路情報ライブ映像を見て道路が除雪されていたため、飛騨市を追加しました。

18日の午後から夜には雪が降らず、路面はほぼ除雪されていました。白川村まで3時間ほどかかり、7時半頃に到着した時には気温-8℃、積雪199cmでした。路面に残っている雪の塊はバリバリに凍っており、蹴っても動かないこともありました。車より高く雪が積もって、サテライトの運用にも影響があります。道の駅の第2駐車場は10台ほどの駐車スペースが確保されており、そこを利用しました。

垂直系のアンテナは打ち上げ角が低く、周囲が山で囲まれた場所では不利になるので、できれば逆L型ロングワイヤーにしたかったところ、雪で埋もれておりスペースが確保できないことと、ときどき突風が吹くので、垂直の釣竿+ATUで妥協しました。

7MHz CWは予想通り近距離も開けてまずまず、しかし10MHzの近距離オープンが無く、タイミングが合えば14MHzも行けるかと期待したものの大外れでした。コンディションが悪いと寒さがさらに堪えます。サテライトは狙ったパスは全て運用できたので、11時過ぎまでの4時間弱の滞在で次の高山市に移動しました。

高山市は10MHz CWのリクエストがありました。運用そのものが少なく、紙でのConfirmも難しい事情があるようです。道の駅ななもり清見で運用しました。南側に山がありサテライトの低いパスは厳しく、CAS-4Aと4Bの北パスを使えるように予定を組みました。午後から雪が降り始めて風も強くなり、途中で短めの釣竿に交換しました。10MHzの1回目は近距離パスが無く、14時近くになってE層が強めに出ていて2回目のチャレンジをしたところ、近距離パスがあってリクエスト対応ができました。

飛騨市は道の駅アルプ飛騨古川で運用しました。ここは山間部としてはロケがそこそこで、高山市に隣接してアクセスも良いので何回も運用しています。奥の駐車場が工事中で、正面駐車場を利用することになりました。車の通行量が多くノイズレベルが高いです。さらに夕方から大粒の雪が降り始めて、3.5MHzのスノーノイズがS9まで振っていました。

帰り道、中部縦貫道に入ると路面が完全に真っ白で、アクセルを踏んでも思うように進まないような場所や、視界がホワイトアウトしそうな場所もありました。このような雪道での運転は慣れておらず、スピード感が分からないので、トンネル内で大手配送業者のトラックに追いつき、トラックの後ろを一定距離で追尾する作戦で、何とか運転できました。