2022年3月19日 沖永良部島1日目

昨年7月以来、久々の島移動になりました。6年前に沖永良部島に行った時にはサテライトの条件が悪く、2町のうち一方しかできていない方が多いです。また最近はサテライトでLoTWでのグリッドを集めている方が多く、PL47のサテライトを運用できるLoTW対応局は実質私だけと言っても良い状態なので、その方面からも需要がありました。

鹿児島空港で乗り継ぎ待ち時間があり、2台のIC-705を手持ちで持ち込んで、空港駐車場の周りの土手で運用しました。ホイップはマグネット基台で柵の支柱の先端に取り付け、アースは柵に接続。サテライト用アンテナはいつものクロス八木をその場で組み立てました。

コンディションはいまいちで、10W、長さ2.5mのアンテナでは7MHzがカスカス、10MHzと14MHzはQSBが激しいながらもそこそこ呼ばれました。18MHzまでは8エリアとの正規伝搬があったものの、21MHzは聞こえないので最後にもう一回7MHzと思ったタイミングで雨が落ちてきて、そのまま終了となりました。

サテライトは低いパスが多く、西パスは樹木や建物の陰になりましたが、FO-29、JO-97、XW-2A、HO-113の豪華4本立てで霧島市をそれなりにサービスできました。

現地は風が強く、飛行機も条件付き運航となっていました。鹿児島空港から沖永良部へは522kmの距離があり、天候が違います。衣類をどのようにするか迷いましたが、南西諸島では、暑すぎるのは何とかなっても、寒すぎると現地調達が難しいので（北海道ではその逆で、夏物の衣類が入手困難）、厚手のものにしました。沖永良部空港に降りると風が強く、鹿児島空港より寒く感じて、この選択は正解でした。

2016年の移動では和泊町、知名町とも1か所にこだわらず、各地を転々としました。しかし、中には運用にあまり適していないロケもあったので、今回は和泊町、知名町とも1か所に定着して運用することにしました。

和泊町は伊延港で運用しました。ここは西郷隆盛 上陸地の碑と公園、食堂（伊勢エビの有名店とのこと）があり、公園の駐車場で運用するのは気が引けるので、陸上の船置き場で、船や石碑の隙間に1.9MHzのダイポールアンテナを折り曲げて張ることにしました。

島で最大のコンビニは24時間営業ではなくなっていたので、夕食と朝食を確保しなければなりません。また、この島はハブはいませんが、蚊が多いことに気づきました。雑貨屋に行ったところスプレー式の虫よけが無く、他に売っていそうな店も無かったので、代わりに網戸に貼るタイプの虫よけを購入して、胸ポケットに入れるようにしました。

17時開始よりも少し早めに10MHzから開始しました。1分に2局以上のペースで快調にパイルが進みます。ところが、ここでトラブルが発生。ヘッドホンの片耳がプラグの接触不良で聞こえなくなり、カスカス信号の受信に支障をきたすようになりました。交信しながら差し直したりしていじっていたところ、エンジンを止めたままバッテリー直結ケーブルの電源を入れていたため、バッテリーが上がってエンジンがかからなくなりました。船便で送ってあった無線機用のバッテリーからDC-ACコンバータを経由して充電器から充電し、エンジンは始動できました。この車、バッテリーの電圧が高めに出るので新品のバッテリーかと思っていたところ、オルタネーターの電圧がかなり高く、バッテリーに負荷をかけるとすぐにへたることが分かりました。

24MHz、28MHz、FO-29の1パス目を取りやめて、その間に3.5MHzのアンテナをスタンバイし、RS-44から開始、AOS直後、145MHzのアップリンクは海面の回折で届くけれど430MHzのダウンリンクは回折が弱いので、自分のループが通る前にパイルになります（笑）。強風でアンテナの向きが定まらず、ダウンリンクを見失うこともありましたが、1パス目でPL47をご希望の方には行き渡りました。

ローバンドはノイズが無く、そこそこのコンディションした。