アイコムフェア2022
前日、Twitterに「移動運用機材を沖縄に発送しており、自分の車では運用できないため、電車と新幹線で行きます。」と書き込んだところ、会場で4名ほどの方から車で来たのかと聞かれました。全国規模では、そう思っている方がその10倍くらいいるかもしれません。
会場は晴天だったものの、厳しい冷え込みで風も次第に強くなってきました。IC-PW2とIC-905の講演は午前と午後の2回予定されており、午前は満員になると予想して最初から参加するつもりは無く、午後に会場を見てみるとこちらも満員で、結局どちらも聞けませんでした。
HF帯やサテライトの徒歩移動運用を一般の人が見る機会は少ないと思われるので、時間の許す限りデモ運用しました。ところが、会場の出入口近くに釣竿アンテナを固定できそうな物が無く、4.5mの釣竿を植え込みに真っ直ぐ立てると、強風ですぐに倒れてしまいました。ロープなども持ってきていないので、いろいろ試してみたところ、最初から傾いた状態で設置すれば安定することが分かりました。アースは車止めのチェーンに接続しました。
7MHz CWは短時間運用で、強風でSWRが不安定だったのと、コンディションがイマイチで1QSOでした。10MHz CWはSWRも安定しており26QSOでした。しかし、北日本はスノーノイズが激しかったようで、こちらの信号の受信に苦労している様子がうかがえました。
サテライトは144MHz 短縮2エレ、430MHz 3エレで、分割するとキャリーケースに収納できるサイズの自作品です。強度に難があり、いつか改良したいと考えているので、製作方法は現時点では未公開です。実際、運搬の途中でエレメントを固定するアクリル棒が割れていました。ダウンリンクが145MHzのXW-2Aは激強で、SSBもバッチリ決まりました。地面に直置きで地上高は数10cmしかないため周辺の建物の影響を受けやすく、仰角が20°ほどを越えないと安定して聞こえないようです。また、回転をロックする機構を備えておらず、強風でアンテナの方向が定まりませんでした。
この後のJモード衛星では苦戦を強いられました。会場内では430MHz FMのボーイスカウトほか、何局かが運用されていたようで、混変調に弱いとされるIC-705はカブリの影響を受けました。キッチンカーや屋外設備の電源ノイズかもしれません。とにかく435MHz帯のノイズとバサバサが厳しく、RS-44ではCWで何とか2QSO。この日から使用できるようになったCAS-10は、ビーコンはそこそこの強さだったものの、アップリンクが通らず0QSO、FO-118はノイズが激しい中、何とか2QSOでした。このサイズの145MHzアンテナは、長い無指向性アンテナと利得は大して変わらないのかもしれません。435MHzのノイズ対策の再現検証と、回転をロックする機構の設置が課題になりました。
帰りは京都駅に着いた時点で新幹線が止まっていることを知りました。新幹線改札は入場制限されており、再開の見通しも立っていなかったので、京都から在来線で帰宅しました。
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コメント
時間合わなくて呼べませんでした。帰宅難民にならなくてよかったですね。
投稿: KQH | 2022年12月18日 (日) 23:49
晴れおんなと嵐を呼ぶ男が同時に現れた天気でした。
投稿: JO2ASQ | 2022年12月19日 (月) 21:01