2025年10月5日 大島支庁大島町
ハムフェアで大島町CWがレアという情報を聞いて、4年半ぶりに行ってみることにしました。
前回、2021年4月はコロナ禍で島を訪れる人は少なく、船もレンタカーも容易に確保でき、宿に至っては利用客は私1人しかいない、という状況でした。しかし、現在は島を訪れる人が多くなり、船も満席の日があり、レンタカーも宿も確保がそれなりに難しいようです。
また、滞在時間を長くするには、東京を夜間に出港する便で、早朝に島に着くのが良いですが、これで例えば土曜日の朝から運用しようとすると、金曜日の午後に休暇を取って東京に移動しなければならなくなり、帰りも東京経由で帰らなければならないため、負担が重くなります。
伊豆大島は岡田港と元町港の2つがあり、どちらの港を利用するかが日によって変わります。そのため、レンタカーを借りる時、返す時に余分に移動時間がかかる場合があり、非常に不便です。また、日曜日はガソリンスタンドが1か所しか営業しておらず、激しく混雑して前回の移動運用ではそれでハマりました。現在は観光客が多く、さらに厳しいと思われます。
そこで、熱海発の1日1往復のジェット船で、徒歩移動セットを持って日帰りで運用することにしました。10月4日(土)は1週間以上前から雨の予報で、10月5日(日)は好天だったので、この日に行くことにしました。熱海発が09:10で、早朝に車で移動すれば日帰りも不可能では無いですが、新東名や伊豆縦貫道が思わぬ所で渋滞することがあり、駐車場が確保できないと非常に苦労するので(船から見た感じ、伊東港は駐車場が満車だった)、4日の夜に新幹線で熱海に移動し、1泊して大島に日帰りすることにしました。
4日の夜は雨が降っており、熱海市の市街地では運用場所の確保も難しいため、運用はしませんでした。5日朝は、予報通り晴天になり、熱海港に早めに着いたので、隣の公園で30分だけテスト運用しました。アンテナは20mの電線を木の植え込みの上に置いて、アースは金属製の手すりに絡ませて、オートアンテナチューナーで給電するものです。これで、7MHzと10MHz CWで30分間に59QSOできました。今回、荷物を軽くするため長尺モノの釣竿、三脚は避けて、機内持ち込みスーツケースに入るサイズの144/430MHz伸縮式ロッドアンテナと、一脚を持参しました。
元町港に到着が10:15、その後、10:29からのRS-44に出るため港の北側のベンチで急遽店開きしました。長さ1mのホイップに10WでRS-44の低めのパスは厳しく、SSBは流石に無理でした。その後、HF帯の長いアンテナが張れて日陰になる場所を探して、港から徒歩4分くらいの長根浜公園で移動しました。
HF帯のアンテナは地上高1m、長さ20mのロングワイヤーで、アースを取れそうな金属製の物体が無いため、アース線は地面に直置きでチューニングが取れました。7MHzに出てみると早速すごいパイルで、10MHzもそれに続き、最初の1時間で140QSOほどできました。14MHzは国内遠距離のF層正規伝搬、18MHzは1エリアの本土まで直接波で届かず、2エリアが時々浮いてくる程度で、その後はQSOレートが落ちました。
4時間の運用で300QSO近くできました。出力10Wでは、これで十分でしょう。また、釣竿アンテナを使わなくても、HF帯のロングワイヤーアンテナは水平方向に長さを稼げば実用になることが実証できました。
最近の衛星は信号が弱く、長さ1mのロッドアンテナでは厳しいので、機内持ち込みスーツケース(内寸高さ47cm)に収納できるサイズの、サテライト用ビームアンテナの開発が次の課題かもしれません。
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